諦めたらそこで試合終了 ページ22
『ｯオラァァァァァア！！！！』
木刀を勢いよく振り下ろし、プロペラを破壊。
大きな爆発音と共にヘリは落ちていった。
『あ、え、』
かっこよく決まったのは良いが、着地する地面がないという緊急事態が発生している。
あと二、三歩という所に屋上があるのに。
『まじでぇぇぇぇぇえ？！？！』
死を悟ったA。
しかし、彼女の腕をしっかりと握る男がいた。
銀「あっぶねェー！！」
『兄さん！』
Aを引き上げた銀時。
銀「ったく…無茶しやがって。」
『ごめんごめん。』
珍光は桂一派が取り押さえ、どこかへ連行された。
何か怒鳴り散らすのかと思いきや唖然とした様子で静かに去っていったので、こちらとしても拍子抜けである。
桂「ピー子、先程は助かった。感謝する。」
『自分のこと後回しにするの小太郎の悪い癖だよ。仲間思いとも言えるけどね。まぁ、何がともあれ無事で良かった。』
不思議そうにこちらを見つめる桂。
桂「“小太郎”…？」
『あれ、ヅラの方が良かっ────「ヅラじゃない、桂だ！！」ｶﾞﾊｯ!!』
もろにアッパーを食らったA。
桂「ん…？何だこの懐かしい感覚は…」
“昔にもこんなことがあったような…”と呟いている桂に忍び寄る黒い影。
桂「ピー子、お前俺と会っ────『ヅラァ…テメーよくも女の顔に傷つけてくれたなァ？』ﾋｪｯ…」
罵声と共に奏でられた鈍い音と悲鳴。
銀「おい、殺すなよ？留目は俺が刺すんだから。」
『何一番美味しいとこ取ろうとしてんだよ。私が殺る。』
桂「物騒な話をするな…」
瓦礫からフラフラと出てきた桂。
銀「仮面取ってさっさと説明しちまえ。」
『はいはい。』
つけていた仮面を外すと、動揺を隠しきれない様子の桂がそこにはいた。
桂「A…？！いやしかし、奴は遠の昔に…」
銀「信じられねーよな。でもこいつは確かにAなんだ。」
事の詳細を桂に説明する兄妹。
桂「なるほどな。」
『意外とあっさりだね。』
桂「そもそも何者かがお前に化けているのなら、既に銀時が気付いているはずだ。俺もお前とは腐れ縁だしな。嫌でもわかる。」
『嫌でもって何だ、嫌でもって。その一言いらねぇだろ。』
銀「まぁまぁ、許してやれA。ヅラはお前のこと大好きで仕方ねェんだよ。ツンデレってやつだ。」
桂「人のことを言える立場かお前は。このシスコンめ。」
火花を散らす二人を見て、何だかとても懐かしくなったAであった。
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Mugino(プロフ) - 壊さん» 壊さんコメントありがとうございます！！今日明日中には更新できると思います🔥💪お褒めの言葉とっても嬉しいです🥺ありがとうございます😭✨️ (10月19日 13時) (
レス) id: 8563ed1f80 (このIDを非表示/違反報告)
壊(プロフ) - あの、続き書いてくれませんか？とても面白くて、続きが読みたいです！ (10月19日 3時) (レス) @page9 id: 701fbdee56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mugino | 作成日時：2023年10月10日 17時
