逝った先は――【文豪ストレイドッグス】 (ページ10)

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織田作が拾った子供達ページ10

二階に上がりドアを開けると五人の子供達がそれぞれの事をして遊んでいた。五人が私の顔を見た反応はそれぞれで見ていて迚面白い。

「お前、津島って云うのか！織田作に拾われたのはお前が一番後だから俺の後輩だな！」
「そうだねえ」
「俺はクッキィを所望する！！」
「うふふ」

私は笑いながら餓鬼大将のような男の子に近づいていく。男の子は冷や汗を流すと一歩、一歩と小さい足で後退りして行った。

「慥かに私は織田作から拾われた順番でいけば君達の後輩だ。でもね、年齢層は私の方が遥かに上なのだよ」

「マフィア流の拷問と行こうじゃあないか」私はそう云うと男の子をこちょこちょし始める。男の子は笑い転げて「降参！降参！！」と云う。遣り過ぎると可哀想なのでそろそろ止めてあげる。

「之からはちゃんとした言葉遣いで私と話すんだよ。さも無いと……」

両手を出すと男の子はブンブンと凄い勢いで頭を縦に振った。

この後子供達から懐かれ私は沢山色んな事をして遊んだ。

「ばあ」
「うわー！！」
「いつの間にそんな処に！？」
「此奴、気配消せるぞ！！」
「面白い顔〜！」
「凄ーい」
「誰が…此奴だって？」
「うわあ〜！ゴメンなさーい！！」

三時間ほど遊んであげると子供達は疲れて寝てしまった。布団を上に被せてあげると私は部屋を出る。

「子供達も楽しそうで良かった。津島君が良ければ又来てくれないかな？」
「うふふ、別にいいよ。私は暇を持て余しているからね。また来ます」

私はそうおじさんに告げると洋食店を出た。

そう、『また』此処に来る。その為にもこの人達を殺させられるなんて事あっちゃあいけないんだ。