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とある洋食店 ページ9

私は今、とある洋食店に来ていた。


「おじさん咖喱(カレー)を一杯呉れるかい?」
「嗚呼、いいよ」


洋食店のおじさんは人柄の良さそうな笑みで頷くと煮込んでいた咖喱(カレー)を皿に移す。直ぐに沢山湯気の出ている咖喱(カレー)が出てきた。

咖喱(カレー)(スプーン)で掬うと一口食べる。咖喱(カレー)が口の中に入った瞬間口の中がヒリヒリとして痛い。


「辛っ!辛いよおじさん、之、辛い!隠し味に溶岩でも入ってるの!?」


私がそう云うとおじさんは笑って「此処の常連に織田作ちゃんって云う子がいてねえ。其の子はケロッとした顔で何時も食べてるよ」と云った。


「うわあ。織田作凄いなあ。此の咖喱(カレー)凄く辛いのに」


私が(スプーン)咖喱(カレー)を突っつき乍云うとおじさんは「織田作ちゃんと知り合いかい?」と聞かれた。


「そう云えば太宰君に似ているねえ」
「ふふっ、よく云われるけど私、太宰治じゃなくて津島修治ね。織田作とは知り合いで今織田作の家に転がり込んで居候してるんだ。何なら証明してあげようか?」


私は携帯を取り出すと織田作に電話を掛けようとする。おじさんは笑って「そこ迄しなくてもいいよ。疑って無いからね」と云った。


「津島君って云ったかな?今暇なら子供達と遊んでやって呉れないかな?」
「そんな事お安い誤用さ」


残った咖喱(カレー)を口の中に掻き込む。口からは(ドラゴン)のように火が出そうだった。

織田作が拾った子供達→←津島修治



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wayu0112(プロフ) - こういう話好きです! (2019年11月8日 0時) (レス) id: 3e063600b4 (このIDを非表示/違反報告)
光希(プロフ) - とても面白かったです。更新楽しみにしています!! (2019年7月13日 22時) (レス) id: cfe2cc8d41 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年2月16日 15時

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