【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました６【秀徳】

249個目 夏合宿 始 ページ5

夏のインハイが終われば次私たちにやってくるのは、


《一軍の調整合宿》


という名の地獄

場所は去年同様、お世話になっている海辺の民宿を使わせてもらう
今年は誠凛と被ることはなく秀徳のみでの合宿だ


宮-裕｢部屋に荷物置いたらすぐに体育館に集合しろ！｣

"はい！"

今回多恵ちゃんは学校に残って、他のメンバーのマネージャーを任せている

荷物を置いたら必要な物を持ってすぐに体育館へ
監督が軽くスケジュールや練習内容を言うと、すぐに練習が始まった
ドリンクやタオル、練習に使う用具の準備、記録などやる事が満載だ

そして今年もダウンする人達が出るはずだ
私は多めにドリンクを作り、バケツやらも準備済み



宮-裕｢おらそこ！！！おっせぇぞ！！！｣

宮地先輩の怒号が響き渡る
大坪先輩のようにやるべき練習は絶対にこなさせるようだ

高｢あと少しだかんな！頑張れ！｣

そんな宮地先輩のフォローをする高尾くん
辛そうなメンバー、一人一人に声をかけて励ましている
とは言っても声をかけているのは同学年で初めて合宿に参加した人のみ
こんなキツいとは思わないよね…

休憩の掛け声がかかれば、すぐさまドリンクとタオルを渡しに走る

『お疲れ様です！』

高｢Aちゃんサンキュ｣

緑｢すまない｣

2人はやっぱり経験しているおかげか、去年よりはだいぶマシみたいだ
それに日頃からのトレーニングのせいか体格もガッチリしてきている

『今年はどう？まだ倒れない？』

軽く笑いながら言うと2人も応えるように笑った

高｢キツい事には変わんねぇけどもう去年みてぇにはならねぇよ！｣

緑｢トレーニングのおかげで体力もついたからな｣

緑間くんなんてプロテインまで飲んで筋力アップに励んでたもんね
そうこうしている内に休憩が終わり、練習が再開した

『(にしても体育館は暑いし、風通りも良いわけじゃない……どうにかして少しでも涼しくしてやれないかな…)』

ドリンクを作りに外に出ながらそんな事を考えていると、民宿の人に出会った

『あ、こんにちは』

｢こんにちは。今日も暑いのに頑張ってるね｣

『そうですね、こんなに暑いとみんなが倒れないか心配です…』

ふと体育館の方へと目を向けると、何かを思い出したかのように民宿の人が声を上げる

｢あっ、そうだ！よかったら氷使ってくれて構わないからね｣

『え、氷…ですか？』

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