【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました５【秀徳】

215個目 ページ21

数日後___


今私は緑間くんと一緒に病院に来ている
そして丁度診察を受けている

｢…うん、もう眼帯は必要ないね。別でテープを処方するからこれからは傷が完治するまでそれを貼るようにしてね｣

『ありがとうございます………ん？』

｢どうかした？｣

『あれってなんですか？』

私が指さしたのは1枚のポスターだった
そこには"スポーツビジョン"と書かれており、スポーツは眼が重要だという事が記載されている

｢あぁ、スポーツビジョンの事だね。最近のスポーツ科学で結構研究されているんだよ。動体視力ってよく聞くだろ？あれもスポーツビジョンの1つなんだ｣

『へぇ…』

｢スポーツの中でこのスポーツビジョンが1番必要なのは…バスケットボールかな？動体視力の他に眼球運動、周辺視、瞬間視がどれも高い数値で必要になるからね、よければパンフレットをあげるよ｣

『ありがとうございます！』

先生からパンフレットを貰い、診察は終わった


待合室に戻り、緑間くんの元へ駆け寄る

緑｢！眼帯は外せたのか｣

『うんっ！テープを貰えるからあとは治るまでそれでいいって』

緑｢そうか｣

ホッとした表情を浮かべる緑間くん
今までずっと付き添ってくれたからさすがに申し訳なくなってくる
その事を一度伝えた時、

"緑｢俺が怪我をさせておきながら放っておけるわけないのだよ。それに好きでやっているから気にするな｣"

そう言われてしまえば申し訳ないなんて言えるわけもなくて…
結局最後までお世話になってしまった


緑｢それはなんだ？｣

『あ、これ？高尾くんに見せようと思って』

緑間くんにさっき貰ったパンフレットを見せた

緑｢スポーツビジョン…？｣

『そうそう、もしかしたら高尾くんのホークアイに役立てられるかなと思って』

緑｢なるほどな｣

『１回監督と話してみて、良さそうなら監督から高尾くんに話してもらうよ』

緑｢あいつのホークアイは俺達に必要な力なのだよ、それがより強くなるならあいつも喜んで話を聞くだろう｣

『うん、少しでも力になれるなら嬉しいよ』


それから病院を出るとすっかり空は暗くなっていた

『今日は付き合ってくれてありがと、緑間くん』

緑｢気にするな…帰るぞ｣

素っ気なく感じるが、荷物は持ってくれてるし歩くスピードも合わせてくれるし、さり気ない気遣いがとても多い
私も何かお返しをしないといけないな…

216個目→←214個目

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す