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高「真ちゃん、インハイが近いから気持ちは分かるけどそんな焦んなって」
緑「黙れ…」
いつも人事を尽くす緑間くんだが、いつも入る筈のシュートが入らないという事は無意識にかなりのストレスがかかってくるはずだ
そのせいか緑間くんの眉間のシワ、眼光の鋭さがいつもの倍
もう悪人面←
そんな緑間くんを見て高尾くんが落ち着くように言うが、緑間くんは聞く耳を持たない
高尾くんも副主将という立場になり、いろんなストレスがかかっている
それのせいもあり、いつもならなんて事ない会話なのにどんどん無表情になっていく
『(ちょっとこれは良くないな……)』
少しずつ重たくなる雰囲気に嫌な予感がする
高「緑間、今日の練習中もそうやって不機嫌になってたろ?そういうのやめろよ、周りのヤツらが変に気使ってたの気付いてねぇのかよ?」
緑「不機嫌になどなっていないのだよ、勝手なこと言うな」
高「なってるじゃねぇか…バスケはチームなんだからもう少し考えろよ!!」
緑「俺はそのチームの為にやっているのだよ!!」
『っ!』
2人が喧嘩をする事は度々あったが、やっぱり2人が怒鳴る所はどうも慣れない
そしてとうとう2人が胸ぐらを掴み合い、取っ組み合いの喧嘩が始まった
『っ!?ふ、2人ともやめなって!!』
私は慌ててやめるよう言うが2人は聞く耳を持たない
2人の情けない姿にカチンときて、間に入って止めようとした
高「まだ直ってねぇのかよ!その自己中なとこ!!」
緑「俺ばかり言うが自分はどうなのだよ!!!」
『2人ともいい加減にっ!!……痛っ!!』
運悪く緑間くんの指が私の左目を引っ掻いた
高「っ!?Aちゃん!!」
緑「A…っ!」
左目を押さえ蹲り、痛みで涙が出てくる
ゆっくり手を離すと左手に血がついている
高「っ、Aちゃんっ、とりあえず目洗おう!真ちゃん!監督に連絡……真ちゃん!!!」
緑「っ、あ、あぁ…ッ」
『2人とも!!』
「「っ!?」」
慌てふためく2人に私は声を上げた
『大丈夫だから…落ち着いて、』
高「っ、」
今の2人はお互い自分の事でいっぱいいっぱいすぎて、このままでは二次被害が出かねない
『とりあえず病院に行くけど……その後、ちゃんと話し合って…?お互いの話を最後まで聞いて尊重し合わないとダメでしょ?』
緑「……すまない、」
高「ごめん…Aちゃん…っ」
やっと頭が冷えたようで私は安心した
その後監督に連れ添ってもらい、私は病院へと向かった
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赤羽あやは(プロフ) - 凄くきゅんきゅんして好き!です! (2021年2月4日 4時) (レス) id: 7347c244d3 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 真ちゃんの嫉妬を涼太に警告する赤司(笑)確かに涼太いつかアンクロされそう(笑)ジャバウォックに挑発する夢主強い…やっぱ考えるより先に口が動くのか…というか真ちゃんの「俺のいないとこでそんなことをするな。守ってやりたくても守ってやれない」が格好良すぎる…!! (2020年5月11日 23時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - 奏さん» え、分かりみが凄いです。あんな酷い奴なのに声がいいから嫌いになれない…。私三角関係ダメなタイプなのでもうライバルとかほぼ出ないと思ってもらって大丈夫です!!書けません!!だって推しは幸せになって欲しいからぁ…。試合後はまたお楽しみに…♪ (2020年5月11日 8時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - こっちこそ萌える作品をありがとうです!!ナッシュ苦手なのに緑川さんが良い声過ぎて複雑だった記憶が(笑)夢主が涼太やむっくんに抱きつかれて嫉妬する…真ちゃん彼女大好きだね!!末長く爆発しろ!!って頬ゆるゆるで読んでました(笑)試合後はデレ増し甘え増しかな??(笑) (2020年5月10日 23時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントがきましたっていう通知すっごい嬉しいんですよね!!(泣) もう感謝しかありません!(泣) 残メン!あのカルテット最高ですよね!!すごく分かりますぅ…っ。あまり見れない緑間くんをここでどんどん書いていきますね!! (2020年5月10日 1時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年5月5日 18時