【黒子のバスケ】帰宅部の私がマネージャーになりました４【秀徳】

151個目 vs洛山 ページ6

緑｢A｣

『ん？』

緑｢これを持っていてくれ｣

そう言って渡されたのはラッキーアイテムの将棋の駒だった
そうだよね、小さいから無くしちゃったら大変だ

『分かった、任せて！』

中｢よし、攻め方はさっき話した通りだ。お前らの全てをぶつけて来い｣

｢｢｢｢｢はい！！｣｣｣｣｣

緊張で心臓が苦しい
私にできることは全部やりきろう…
そんな事を考えていると、

高｢Aちゃん｣

『？』

高尾くんに手招きされ駆け寄ると、緑間くんも一緒に立っていた

高｢背中押してくんね？誠凛の時にしてくれたみたいにさ！ほら、真ちゃんも！｣

緑｢…頼むのだよ｣

そう言って2人は背中を向ける
さっきの緊張が嘘みたいに消え、嬉しさで胸がいっぱいになった
私はバシッと気合い入れも兼ねて2人の背中を叩いた

『行ってらっしゃい！！』

高｢おう！｣ 緑｢あぁ｣

怖気付く必要なんてない
だって私達には"あれ"があるんだから！




緑｢勝たせてもらうぞ、赤司｣

赤｢それは無理だ、真太郎。1度でも僕を投了させた事があったかい？｣

緑｢将棋とバスケは違うのだよ｣

赤｢同じさ、僕が今まで間違ったことを言ったことは1度もない。すべてに勝つ僕はすべて正しい。……そうだな、僕が勝ったらAを貰おうか｣

緑｢なっ！？｣

赤｢言っただろう？"気に入った"と…｣

緑｢ならば勝つだけだ！お前にあいつをやるわけにはいかないのだよ！｣

赤｢その反応……いいね、受けて立とう｣


2人が何か話しているが雰囲気がどうもギスギスしている
一瞬赤司くんと目が合ったが悪寒が走った
それはもう全力疾走で←
私の知らない所でとんでもない話でもしてるんじゃ…



｢それではこれより、ウィンターカップ準決勝第1試合 洛山高校 対 秀徳高校の試合を始めます！礼！｣

"よろしくお願いします！！"

ついに始まった…！

スタートボールは秀徳からだ
高尾くんがボールを受け取ると、

高｢しゃあ！……なんてな？｣

攻めると見せかけてバックパス
その相手は……緑間くんだ！

緑｢すべて正しいだと…？笑わせるな、赤司！勝ったことしかないような奴が…知ったような口を聞くなよ！｣

秀徳が開始早々スリーを決めた

緑｢こい、赤司。約束通り教えてやる…敗北を｣

赤｢へぇ……｣


あの緑間くんがかなり意気込んでいる
それ程までに赤司くんに思い入れがあるのか…

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