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「よぉ、如月ちゃん」
「もしかしてこの子?」
『…!?』
現れたのは元バスケ部の先輩。
そして、その先輩は緑間くん達のことを影で悪く言っていた人達だった。
如「はい♪お願いします♪」
「ごめんね〜?君には恨みないんだけど…」
『っ、うっ…!?』
思い切り突き飛ばされ受身をとれず倒れ込んだ。
どうして如月さんがあの先輩達と知り合いなのか分からない、けど今はそんなのどうでもいい。
何をされるのか分からないこの状況は、ヤバイ。
「あいつのせいでつまらねぇんだよな」
「何がキセキの世代だよ、才能に恵まれただけで努力もしねぇでさ」
「鬱憤が溜まってんだよね?だから相手になってよ」
『いっ、!!』
髪の毛を掴まれ、痛みで顔が歪む。
『……っ、こんなことして…どうなっても知りませんよっ、』
「それはお前が黙ってればいいだけの話だ」
『がっ…!!』
思い切り腹を殴られたせいか痛みで息が止まりかけ、生理的に涙があふれる。
それから服で見えない所ばかりを殴られ意識が朦朧とし始めてきた。
如「これで観念したならもうあの2人には関わらないことね?」
聞こえてきた言葉に思わず乾いた笑いがこぼれた。
『……ははっ、』
如「…何笑ってるのよ」
『げほ…っ、いや…?本当に馬鹿だなって思って…』
如「何ですって…」
『だからぁ……その顔の横についてる耳は飾りですかぁ?』
如「〜っ、もっと痛めつけて!!!」
「あ?いいのかよ?」
如「人前に出られないようにしてあげればいい加減分かるでしょ!!」
「はいはい」
そう言うと男達が私に近寄ってくる。
『(やばい…動けない……)』
逃げようにも体が思うように動かない。男が私の服を掴みあげると腕を振り上げた。
咄嗟に目を瞑り、次にくるであろう痛みに備えた。
でもその痛みはいつまで経ってもこなかった。代わりに男の慌てる声と彼らの声が聞こえた。
「なっ!?お前…!」
緑「何をやっているのだよ…」
そっと目を開くとそこには、緑間くんが先輩の腕を掴み上げ睨んでいる姿があった。
高「はいはい、みなさんどうも〜」
「高尾…っ」
如「た、高尾くん…!」
突然現れた2人に現場にいた全員が驚いていたが、私は安心から笑みが溢れた。
「なんでここに…!」
高「なんの根拠があって大丈夫なんて思ったのか知りませんけど、全部撮らせて貰ったんで」
そう言ってビデオカメラを見せびらかす。
ビデオカメラとその言葉でその場の全員の顔色が変わった。
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雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます!意外に秀徳のお話が少ないなと思ってもう自分が書いてしまえ!という感じで始めました!自己満なお話ですが、喜んでもらえてすごく嬉しいです(泣) これからもこの作品をよろしくお願いします!本当にありがとうございます! (2020年4月23日 22時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 1年トリオが可愛すぎるし、それを見守る3年トリオが優しすぎてツラいです(笑)黒バスは秀徳最推しなので内容とかいろいろ歓喜です!! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - RENさん» コメントありがとうございます!遅い更新になるかもしれませんが、頑張ります!RENさんも体調には十分気を付けてお過ごしください!本当にありがとうございます! (2020年4月22日 21時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
REN(プロフ) - 帰宅部の私がマネージャーになりました。めっちゃ面白いです。コロナで体調管理に気をつけながら更新頑張ってください。応援しています。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: e1030c49e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年4月15日 14時