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『霧崎第一……』
予選が始まる前からいい噂がなかった学校でラフプレーが目立つチームらしい。決勝リーグで当たるので少し不安だった。
みんなが怪我でもしたら…
高「Aちゃん、帰んぞー」
『あっ、はーい!』
そうして予選1日目が終わった。
本当の勝負は明日からだ。
『………』
高「ん?どうしたの?Aちゃん」
『えっ、いや…緑間くん、えらく気合い入ってるなと思って…。理由は聞かなくても分かるけど』
少し先を歩く緑間くんの背中をじっと見ていた私に高尾くんが話しかける。
高「まぁ、明日は誠凛にリベンジだからな。気合い入んのもわかるけどよ」
『ははっ、やっぱ男の子だね〜』
見た目のせいで大人っぽく見られがちの緑間くんだが、やっぱり中身は年相応の男の子。思わず笑ってしまった。
高「でもあーも気が立ってると話しかけるのにも勇気がいるぜ」
『ならば私に任されよ!』
高「はっ?」
気が立ってる緑間くんに絡みに行く。後ろから駆け寄り、ポンッと背中を叩いて顔を覗き込んだ。
『へいへいへーい!緑間くん!元気ー?!』
緑「…A、お前な…」
『緑間くん、…いひゃいいひゃい!!まだ何も言ってない!』
揶揄う前にほっぺを摘まれた。以前の緑間くんとは違う…!
その頃_
宮「あいつ本当に学習しねぇな」
大「仲が良くていいじゃないか」
高「にしても、ピリピリしてる真ちゃんにあーもちょっかいかけに行けるのってAちゃんぐらいですよね」
木「でも緑間も満更じゃねぇだろ?ほら」
私は必死に抵抗していて分からなかったが、みんなから見ると緑間くんはどこか楽しそうだったらしい。
▼
次の日_
待ちに待った決勝リーグ。
より気合いが入る。
1回戦 霧崎第一
あのラフプレーをするチームだ。しかし、いざ試合になると、
『…監督、これって…』
中「あぁ、主力メンバーではないな」
資料にある一軍メンバーが誰も出ていない。つまりこの試合を捨てている。主力じゃないメンバーで勝てるほどうちは甘くない。
緑間くんも不快な気分を隠せないのか、ずっと不機嫌だ。
結果は123−51で秀徳の勝利
『お疲れ様です』
宮「おう、ありがとな」
高尾くん達にもドリンクとタオルを渡すと、
緑「とっとと帰るぞ、高尾、A」
高「えっ?」
『ん?』
緑「人事を尽くしていない、反吐が出る試合だった」
そう吐き捨てて緑間くんは先に帰って行く。
視線を感じ隣を見ると、誠凛もあの泉真館相手に勝利していた。
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雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます!意外に秀徳のお話が少ないなと思ってもう自分が書いてしまえ!という感じで始めました!自己満なお話ですが、喜んでもらえてすごく嬉しいです(泣) これからもこの作品をよろしくお願いします!本当にありがとうございます! (2020年4月23日 22時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 1年トリオが可愛すぎるし、それを見守る3年トリオが優しすぎてツラいです(笑)黒バスは秀徳最推しなので内容とかいろいろ歓喜です!! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - RENさん» コメントありがとうございます!遅い更新になるかもしれませんが、頑張ります!RENさんも体調には十分気を付けてお過ごしください!本当にありがとうございます! (2020年4月22日 21時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
REN(プロフ) - 帰宅部の私がマネージャーになりました。めっちゃ面白いです。コロナで体調管理に気をつけながら更新頑張ってください。応援しています。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: e1030c49e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年4月15日 14時