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緑間くんの手元にドンピシャでボールがパスされ、緑間くんがシュートを撃つ。
そのシュートは私が毎日目にしている大好きなシュートだった。
だからすぐにこう思った。
"あ、入る"
そのボールはリングに当たることなく、ゴールへと吸い込まれた。
ボールがバウンドする音だけが体育館に響く。
高尾くんと緑間くんはゆっくりと互いを見つめ合う。
高「〜っ、よっしゃあぁぁぁ!!!!」
『やったぁ〜っ!!!!!』
高尾くんと私の叫び声が体育館中に響き渡り、私は興奮のあまり2人の元へと駆け寄り飛びついた。
『すごいっ!すごいっ!!2人ともスゴすぎるよー!!!!』
緑「っ、おい!やめろ!!」
高「真ちゃん!!やっと、やっと成功したな!!!」
私は全身で喜びを表現したがそれでも足りないぐらいだった。
嬉しさのあまり、私は1つ提案をした。
『ねぇ!先輩達にも見てもらおうよ!』
高「おっ、いいね!そうしようぜ!!」
緑「し、仕方ないのだよ…」
緑間くんも成功した事が嬉しいのか、満更でもない顔をしていた。
『じゃあ私連れてくるから感覚忘れないうちに練習やっててー!!』
私はダッシュで第一体育館へと向かった。
『大坪先輩!!宮地先輩!!木村先輩!!』
「「「!?」」」
私の声に体育館で自主練していた全員が私の方を見た。でも私はそれどころじゃなく、早く見て欲しくて堪らなかった。
『先輩!!ちょっと第二体育館まで来て欲しいんです!』
大「なんだ、何かあったのか?」
『いいからお願いします!!早く来てください!!』
宮「は?ちょ、おい!」
木「な、何なんだ…」
私のあまりの慌てっぷりに先輩達も慌てて着いてきてくれた。
第二体育館に着くと、緑間くんと高尾くんが待ってましたと言わんばかりの顔をしていた。
大「緑間と高尾?」
宮「んだよ、どうかしたのか?」
高「先輩!ちょっと見ててください!行くぜ真ちゃん!」
緑「あぁ」
そして先程成功したばかりの新しい3Pシュートを見せると先輩は口をあんぐりと開け、驚いていた。
そんな先輩達を置いて、2人はどうだ!と言いたげな顔をしていた。ちなみに私も。
大「お前ら、いつの間に……」
宮「もしかして緑間が怪我してたのも、ここんとこ高尾の顔色が悪かったのも…」
木「全部この練習をやってたからか!?」
話を聞くと、緑間くんの怪我や高尾くんの顔色の悪さを見てまた何かあったんじゃないかと影で心配していたそうだ。めっちゃ優しいな!
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雪泉(プロフ) - 奏さん» コメントありがとうございます!意外に秀徳のお話が少ないなと思ってもう自分が書いてしまえ!という感じで始めました!自己満なお話ですが、喜んでもらえてすごく嬉しいです(泣) これからもこの作品をよろしくお願いします!本当にありがとうございます! (2020年4月23日 22時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 1年トリオが可愛すぎるし、それを見守る3年トリオが優しすぎてツラいです(笑)黒バスは秀徳最推しなので内容とかいろいろ歓喜です!! (2020年4月23日 21時) (レス) id: 4366abe273 (このIDを非表示/違反報告)
雪泉(プロフ) - RENさん» コメントありがとうございます!遅い更新になるかもしれませんが、頑張ります!RENさんも体調には十分気を付けてお過ごしください!本当にありがとうございます! (2020年4月22日 21時) (レス) id: fe3260901f (このIDを非表示/違反報告)
REN(プロフ) - 帰宅部の私がマネージャーになりました。めっちゃ面白いです。コロナで体調管理に気をつけながら更新頑張ってください。応援しています。 (2020年4月22日 18時) (レス) id: e1030c49e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年4月15日 14時