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9個目 ページ10

黄「あと1回っスね」

『やばい、心が折れそう…』

「…ねぇA」

『ん?なに…?』

コソコソと小さな声でお姉ちゃんが話しかけてきた。

「緑間くんに引いてもらったら?緑間くん、結構運良い方だし」

『え…?そうなの?』

ふと後ろに立っている緑間くんを見つめた。

「そうそう、今持ってる人形もラッキーアイテムで運気の補正してるの!」

占い信者かよ!!
でも、どっちかって言うと私は運はない。推し引きがあまりできないタイプだ。
それなら運気のある人に引いてもらった方がいいのかもしれない。

『緑間くん!!』

緑「っ、な、何なのだよ!」

『お願い!私の代わりに引いてください!』

緑「何故俺が…」

「緑間くんなら人事尽くしてるからさ!妹の為にもお願いっ」

お姉ちゃんの後押しのおかげで折れてくれた。

緑「……はぁ、仕方ないな、外れても文句は言うなよ」

『うん!』

どうか当たりますように…!
必死に手を合わせ祈っていると、緑間くんは1枚引きそれを店員さんに渡していた。

「……おっ!おめでとうございます!A賞でーす!」

青「うえぇ!?マジかよ緑間!」

黄「すっげー!!さすが緑間っち!」

黒「相変わらず凄いですね」

紫「みどちんすげー」

「うわぁー!すごいすごい!」

緑「ふんっ、やはり人事を尽くしているからな。ほら、お前の欲しかった……」

私はガシッと緑間くんの手を両手で掴んだ。

『ありがとうっ!!緑間くん!!緑間くんは私の神様だっ!!』

緑「なっ!?は、離すのだよ!」

『ほんっっとにありがとう!!!』

緑「わ、分かったから早く受け取るのだよ!」

そう言われフィギュアを押し付けられる。

『おっと、サボくん〜…っ』

「良かったね、A」

緑「ふんっ…」

黒「緑間くん、顔真っ赤です」

緑「うるさいのだよ!」

それから私達は少しコンビニの前で屯って各々家へと帰り、私も自宅に帰ると早速フィギュアを開封した。

『まじかっこいい…!』

いやー、ほんと緑間くんには感謝しかない。
私も占い信じようかな←



『………緑間くんか』



珍しく名前と顔を覚えたその人との出会いが、私の人生すら変えてしまうとは今の私は知る由もなかった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 緑間真太郎 , 秀徳   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時

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