検索窓
今日:7 hit、昨日:5 hit、合計:204,462 hit

10個目 ページ11

あれから劇的に私の生活が変わることはなく、いつも通り過ごしていた。
少し変わったとすればカラフル集団の誰かとすれ違う時に声をかけ合う関係になったぐらいだ。
(金髪野郎には相変わらず冷めた態度取られるけど。は?)

ちなみに大っきい妖精さんからはちゃんとお菓子のお返しを貰いました。
チョコ推しって伝えたおかげかチョコばっかり貰えた。

「何か最近バスケ部と仲良くなった?」

『え?あー、顔見知りになったぐらい?』

「意外。まぁ、あんたのお姉さんがマネージャーだからいつか知り合うとは思ってたけど」

『案外みんな良い人だよ?約1名除くけど…』

「え?誰?」

『金髪野郎』

私は彼になにかしたっけ?いや、私は何もしてない。何かしたらなら正面切って言いに来いって感じ。

「黄瀬涼太ね。モデルやってるから女の子に警戒してるんでしょ?」

『誰に警戒してんの』

「あんたでしょ」

『うち!?』

解せぬ。とりあえず今以上に仲良くなるつもりなんてないし警戒しないで欲しい。
というか女の子として認識しないで欲しいくらいだ。

「おーい授業始めるぞー」

ドアを開けて先生が入ってきて、またいつも通りの一日が始まった。







時は流れ、私たちは3年生になった。
進路を考える時期だ。そしてあのバスケ部は全中三連覇を目指していた。


その頃からお姉ちゃんの様子が変わったような気がする。
家に帰ってきたお姉ちゃんの表情が浮かなくなっている事が多くなった。
前までなら疲れていてもどこか楽しそうな顔をしていたのに、というか帰ってくるのが早くなった。

もうすぐ全中が始めるんじゃないの?

流石に放っておけず私は遂に問いただすことにした。

『お姉ちゃん』

「ん?」

『何かあった?』

「…っ」

あ、何かあったなこれは。

『話ぐらいなら聞くよ?』

「A…っ」

『えっ、ちょっと!』

突然お姉ちゃんは堰を切ったように涙を流し出した。
どうにか落ち着かせ話を聞くと、一軍のカラフル集団がチームプレイのくそもなくなったらしい。
全員が才能に目覚め、個人プレイ主義に変わった、と。
みんなが笑わなくなった事、楽しくバスケをしなくなった事が辛くなりマネージャーを辞めたとの事だった。

『そっか、みんな変わっちゃったのか』

「私じゃもうみんなを支えてあげられない…っ」

『無理しなくていいと思うよ?私は帰宅部だからろくな事言えないけど……』

「っ、うぅっ……」

んん〜……安西先生助けて。

11個目→←9個目



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
158人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 緑間真太郎 , 秀徳   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。