25個目 ページ26
高尾side
緑「はぁ…まず、強豪校"だから"なのだよ」
『え?』
緑「全国で勝っていく為には少しの時間も無駄にはできん、ほぼ休みの日はないのだよ。練習もハードで朝から夜まで、遠征合宿も当たり前にある、高校生活を楽しみたいと思っているなら入らない方がいいのだよ」
そう、まず練習量がえぐい。
そして…
高「あと1つ、確実に原因になってる人もいるけどな…」
緑「……」
『ん?なんて?』
高「いや!何でもないぜ!」
危ねぇ危ねぇ…これ聞かれてたらやばかったな。
宮地先輩の話は正直話せねぇ。
緑「今の話を聞いて、Aはどうだ」
『うーん………』
頼む…!Aちゃん…!
『それは強豪校のマネージャーになる上で当たり前だよね』
…!この反応なら!
高「っ!じゃあ!」
『ただ!ごめんだけど、考える時間だけでも欲しい』
意外や意外、その場でハッキリ入るか入らないか答えると思っていた。
緑「何を考える必要があるのだよ」
『私、部活に入ったことないって言ったじゃん?それって、みんなと同じ目標を持って切磋琢磨し合うって事を知らない、その気持ちが分からないって事。適当な気持ちで入って部の雰囲気とか壊したくない』
高「……」
緑「……」
驚いた、まさかこんな真面目に考えていてくれてたなんて。
少しAちゃんの事甘く見てたわ。
『待ってまず私「分かった!」What?』
「Aちゃんが本気なのは分かった」
「いくらでも考えて!できれば明後日には返事ちょうだい!」
「良かったら見学にも来ていいからさ!」
この子なら大丈夫だと思った。それは真ちゃんも同じ。
『あの待っ「そこまで考えているなら大丈夫なのだよ」んん?』
緑「最後まで人事を尽くすのだよ」
真ちゃんも同じことを思ったみてぇだな
『ま、待って!私入るなんて言ってないよね!?』
高「うん、言ってないよ?」
緑「言ってないが?」
『へ?』
そう、入るなんてAちゃんは言ってないがなーんか分かっちゃったんだよな。
この子なら入ってくれるって♪
高「とりあえず前向きに考えてみてよ!Aちゃんなら俺達大歓迎だから!」
緑「歓迎してやらんこともないのだよ」
ふはっ、全くツンデレだね〜w
放課後の練習の合間_
「なぁ、真ちゃん」
緑「なんだ」
「Aちゃん入ってくれるかね?」
緑「……それはあいつ次第なのだよ」
「でも真ちゃんだって入って欲しいっしょ?」
緑「ふんっ」
ほんっと素直じゃねぇなw
side終
158人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:雪泉 | 作成日時:2020年3月10日 19時