桃井さつきに成り代わったから、とことん原作を直してやろうと思った。

ライバル ページ10

『それではこれより、全国中学校バスケットボール大会を開催します』









遂に、全中が始まった。
観客席は初日から超満員。恐らく、「キセキの世代」を主に観に来ているのだと思う。









選手は皆プレッシャーに体を奮わせ、どこか動きも固い。
しかし、三年が主にチームを纏め、遂に決勝トーナメントへ進出になった。









「おーい青峰」


「おお、久しぶり！元気してたかよ？」









青峰に話しかける、確か井上。









「知り合いですか？」


「あの人は、上崎中の井上って奴。青峰と同じPFで、去年は互角の実力だったらしい。すっごい嬉しそうだったからな」









オレが黒子にそう答えると、黒子が小さな声で、「もうちょっと声を小さくしないと、バレますよ」と言った。
どうやら、猫被りのことを言っているらしい。









「大丈夫だって。こんなにざわついてんだし」









黒子の頭を乱暴に掻き回し、その場を去った。

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