第5話 ページ6
次の日
いつも通り教室に入ってデザインを考える
疲れてすぐ寝ちゃったからその分もしっかりしなきゃ！
でも……全然思い浮かばない
昨日のこともあるし、先輩に申し訳ない
「ちょっとこのクラスなんでしょ？とっとと出てきなよぉ」
先輩！？
何で居るの？！
「げ！い、泉さん！？」
「ゆうくーんやっほーごめんけど今日はゆうくんに用はないんだよねぇ」
「別にいいよ！あれ？僕じゃないなら誰に…？」
「……あいた！ちょっとアンタ！」
A「ひぃっ！な、なな何のご用でしょうか……！？」
どうしよう
顔が…顔がすっごく怒ってるよぉ……！！
先輩はダンｯｯｯｯｯ！！と私の机に手を叩きつけた
A「っ！！」
「何で怯えてるわけ？チョーウザイ」
それは怯えちゃうでしょ！
その顔みたら子ども泣いちゃうって
「はぁ……ほら、行くよ」
A「え？行くってどこに？」
「べ・ん・と・う！食べるんでしょ？作っきてやったから早く食べに行くよ」
A「あ、はい」
ホントに作ってきたの？
私に？
「ねぇAちゃん」
A「遊木くん？どうしたの？」
「泉さんに何かされたらすぐ言ってね！」
A「うん。ありがとう」
遊木くん優しいなぁ
「ちょっと！何気安くゆうくんと話してるの？！ゆうくんと話していいのは生涯俺だけなんだからねぇ！」
「泉さん？！勝手な事言わないでくれるかな！？」
A「歪んだ愛……」
「なんだって！？いい度胸じゃん。もう1回言ってみな？」
A「ひぃ！」
目が笑ってない
これはもう1回言ったら確実に殺されるやつ！
でも一言言わなきゃ！
遊木くんが可哀想だし…
A「あの！！」
「なに？俺に文句？」
A「えぇと…………やっぱりな、なんでもない…です」
「負けるの早いよ！！Aちゃん！せめてもう少し粘って？！」
A「だって！反論したら私が海に沈められちゃう！！」
「何の映画見たの！？！！」
「ってこれじゃいつまでたっても弁当食べられないじゃん！ほら、行くよ」
そのまま私は手を引かれ先輩に連れていかれた
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
