お弁当と愛情を… (ページ31)

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第30話ページ31

「カメラマンの偵察って……もっと他にすることないんですか？」

「は？何が言いたい訳？」

「体重管理とか？もうちょい自分飾った方がいいですよー」

あ、確かに……あんずさんの言う通りだ

カメラマンの人によく撮って貰えるように自分を飾ることは大事だと思うし……

「はぁ？アンタってバカ？」

え？

今の発言ってそんなに変かな？

「飾った自分を撮るならプリクラで撮れば十分でしょ？けど俺はありのままの自分を撮ってもらうんだから余計なことはしない」

自分を……飾らない………

それが瀬名先輩のこだわり

「そっか！！」

「？……どうしたのA？」

私は飾りすぎてたんだ！

ありのままの自分から逃げてベッタベタに飾った自分で撮影に臨もうとしてた……

そんなの失礼だよね

「瀬名先輩、ありがとうございます！！」

「え？あ、ちょっと！」

私は学校を飛び出し、家へと向かった

この感動を書き留めたい！

数分後

「良かったねセッちゃん、好きな子に感謝されて」

「……俺がいつアイツのこと好きって言った？」

「あらバレてないとでも思ってたの？バレバレよ。泉ちゃんって隠すの下手なのね」

「はぁ！？喧嘩売ってるの？！」

「好きですよね？てか絶対好きですよね？」

「そんな訳……」

「あれ？否定出来ないんですか？」

「ムカつく……この芋けんぴ」

「安心して！アタシたちがサポートしてあげる！」

「別にアンタ達のサポートとか要らない」

「あ、今好きなの肯定したね」

「あぁもう！分かった！アイツのこと好き！認めるからそのウザイ絡みやめろ！」

「ていうか王様生きてる？」

「ん？今ウエディングソング書いてたんだ！」

「レオくんまで茶化すな！！」

「なんだ急に！！もしかしてセナ！宇宙人にアブダクションされて人格が変わったのか！？」

「いや？セッちゃんは変わってないよ？天然自然な生セッちゃんだよ？」

「生セッちゃんってなんだよ」