第27話 ページ28
「Aちゃんさすがだわ！いいお嫁さんになれそうね」
「そんな…鳴上くんの教え方が良かったからだよ。…お昼ご飯以外にまともなご飯食べたの初めて」
「瀬名先輩、体調管理してるんですよね？職務怠慢ですか？」
「俺がそんな四六時中コイツの体調を管理してるとでも？あと勝手に職務にするな」
「ゆうくんのはしてるくせに」
なんで私の言動一つ一つで喧嘩が怒るのだろう
もしかして私歩く地雷？
「じゃあいつも夜ご飯は何食べてるの？」
A「買い置きしてるカップラーメンの消費とめんどくさいんでサプリメントとか…」
「はぁ！？その生活だけはやめろって散々言ったよね？」
A「勿体ないじゃないですか！…それに食べるのめんどくさいし」
「絶対めんどくさいのが本音ね」
それももちろん
やっと衣装のデザインが思い浮かんだ
瀬名先輩をイメージした水色ベースのふんわりとしたワンピース
半年後に雑誌の撮影がある
それまでに仕上げてそのワンピースで臨みたい
だからご飯を食べる暇も惜しい
…決してキッチンに立つことがめんどくさい訳では無い
「A、好きな人出来たら絶対に俺たちに言うんだよ？抹殺…じゃなくてお話しに行くから」
「そうだぞ！俺たちが確実に仕留めるからさ！」
「1人堂々と仕留める言ったぞ」
「隠す気ゼロね」
「何言ってるの？」
ふと時計を見るとだいぶ遅い時間だった
そろそろ帰らなくては今日は寝られないかもしれない
「すみません、私そろそろ帰ります」
「あらもうこんな時間？気をつけて帰ってねAちゃん」
「不審者にあったらスタンガンだからね〜」
「急所・鳩尾・手刀な！」
「物騒すぎ」
「七種がいつも言ってるやつとそう変わんねぇだろ？なぁ凛月」
「1番同意求めちゃダメな人に求めたわね」
「それ突撃・侵略・制覇じゃなかった？」
結局その後話し込んでしまい私が寝たのはスズメが鳴き始めた頃だった
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
