第22話 ページ23
翌日
私は急いで教室へと向かった
A「はぁ…はぁ……お、おはよう…っございます」
「Aちゃん！おはよう！」
「その紙なに？」
明星くんが興味を示したのは私が手に持っている1つの紙だった
A「病院から…ちょっとね」
「「「「病院！？」」」」
「ちょっとどういうこと！？A！！」
「病院って…何があったの？！」
凛月くん…と瀬名先輩……
A「実は昨日栄養失調で倒れちゃって…夜更かししすぎたんですかね？あはは…！…でも作業してないと余計なこと考えちゃうので」
「だから夜通し作業して飲まず食わずで病院ってことか」
全くその通り
でもそうでもしてないと思い出しちゃうから
「A！何かあったら俺達保護者に伝えるべきでしょ？！まーくんも俺も心配したんだから！！」
A「ご、ごめんなさい…！」
「今は平気なのか？」
A「………」
実は看護師さんに無理を言って明日退院のところを今日にしてもらった
本当は今日も要安静なんだけど…
ちょっとグラグラするかも
走ったからかな？
ううんその前…病院出たあたりからだ
「？Aちゃん？」
A「あぁい、いえ！今は大丈夫ですよ」
「そう？俺には顔色悪いように見えるけど」
さすが凛月くん…私の親なだけある
素晴らしい観察眼
グラグラするのを意識すると何だか痛みが増した気がする
どうしよう
もう立ってられない…
足に力が入らなくなり私は倒れた
誰かに支えられてる気がする
すごく…すごく暖かいなぁ
意識が朦朧とする中誰かの声が鮮明に聞こえた
「宇佐美！！俺が保健室まで運ぶからアンタ達は先生達に連絡！…無理するから………ホントに…」
だ……れ…？
キレイな顔…
もしかして
先…輩………？
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作者名：みくる | 作成日時：2023年7月13日 1時
