華麗な踊り子は裏の世界では有名です【ジャーファル】

08：SAiNAとSHIKABA ページ8

翌日、私はシンドリアに暫く滞在することにした



それまでは宿屋にいるばかりだったが、働きたいと申し出たところ女将さんも笑顔で承諾してくれた


これで、住む場所には困らない




この宿屋は３階建て

一階が憩いの場、つまり茶房

二階がお客様の泊まる客室

そして三階が従業員の部屋だった



私は茶房を主に担当するように女将さんから言われ、茶を作ったり内装を綺麗にしたりと働いていた




「Aちゃん、悪いが茶葉と珈琲豆を買ってきてくれないか？」

「あ、はい！了解です」

「頼んだよ。噴水前の“SHIKABA”って言うお店に行けば渡してくれるから」

「分かりました！」




茶房の店長に頼まれ、まだ慣れないシンドリアの街へと繰り出した









「すいません、“SAiNA”のものなんですけど茶葉と珈琲豆を頂けますか？」



噴水前のカラフルな露店が“SHIKABA”だった



「はいはい、これね。お代は3500Ｄね」



店長から貰ったお金で茶葉と珈琲豆を買って、いざ帰ろうとした



「....どこだっけ」



....んだけど、私はSAiNAまでの道が分からなくなってしまった


どこをどう行けばいいのか立ち往生していると




「おや、貴方は」





後ろから声がした

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