【HQ】お兄ちゃんⅡ (ページ13)

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ごじゅうしちページ13

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次の日

「えー取り敢えず当面のスケジュールを伝えます。確定したら表にして配りますね」

昨日と変わって真顔でスラスラと言う武田先生。

……昨日はあんなにニコニコしてたのに…なんかあったのか？

「まずは再来週末、県内の日山高校との練習試合が決まっています」

おおっ。

「…で例の東京遠征ですが……向こうのIH予選がは昨日言った通り今週末からです」

そっか、都会の方は3日連続でやらないんだっけ…？

「遠征の場合親御さんの了承も必要だからこれも後で書類を配るね。学校からの承諾も基本的には大丈夫。……ただ……」

ん？

「この県内に僕らと同等またはそれ以上のチームはまだまだあるワケで、そこを敢えて県外まだ行こうとしてるワケだね。チャンスだからね」

………？

「………で来月になったら」

あ、まさか……

「期末テストあるのわかるよね？わかるよね？」

2回目の”わかるよね？“で日向くん、影山くん、西谷先輩、田中先輩の方を向く先生。

……なるほど。

「テスト期間は向こうともだいたい一緒らしいので合同練習はそれの後ということです。

で、予想ついてるかもしれないけど、赤点で補習になる教科がある場合……」

あ……これは……。

補習は週末で場合によっては夏休みのも入る、遠征は物理的に無理じゃないかと先生の口から告げられた瞬間飛び出す西谷先輩と田中先輩。

日向くんは赤点は何点からかを聞いている。
え、そっから？

影山くんは息をしてない。

「きょっ教頭先生に一生懸命頼めばきっと……」

日向くんが全身汗だらけで言う。

これは1教科でも赤点取るんだな…。

「教頭先生の承諾を貰えても補習になった場合補習が優先だよ…」

そりゃそうでしょ。

日向くんの高校入って60点満点の小テスト2桁取ったことない発言から、2年二人の菩薩顔、先生の嘆き。

「狼狽えるな！！テストまでまだ時間はあるんだ…このバカ4人抜きで烏野のマックスが発揮できるか！？いやできない！！やってやる…全員で東京行ってやる…！」

澤村先輩…こわい…。