強がり人間【あんスタ】 (ページ4)

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2話ページ4

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｢天祥院家が私たち西園寺家より権力があるのは分かってるけど西園寺財閥は天祥院財閥の傘下(さんか)じゃないわ。

よって私の将来をあなたが決める権利はないはずよ｣

｢だから来てみればわかるって言ってるじゃないか。どっちにしろ君は家に帰らないといけないんだからひとまず送っていくよ。

書類を片付けるから少しの間、正門で待っててくれないかな？｣

そう言って目の前の男は立ち上がり机の上の書類を片付け始めた。
自分が呼びつけたのに自分勝手にも程がある。

｢～～～！！
私はぜっっったい貴方の家なんか行かないわ！｣

流石(さすが)に天祥院の勝手な言い分に嫌気が差して、自慢の黒い髪を翻(ひるがえ)し生徒会室を後にした。

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NOside

｢ふふ……なかなか頑固な子だなぁ……｣

扉は丁寧に閉めてほしいものだけど。

生徒会室に取り残された英智は涼香が出ていった扉を見つめ、そう呟いた。

"一緒に生きてもらう"

つまり婚約。傍(はた)から見れば突飛な発言だが、英智自身も好んでそんなことを言っているわけではない。

しかも、英智とてあんな高飛車(たかびしゃ)で傲慢(ごうまん)な女と付き合いたいわけではなかった。

だがしかし、これからの天祥院財閥の繁栄(はんえい)___特に次期当主である自分が財閥運営(ざいばつうんえい)を受け継いだ時の保険に"西園寺財閥、第一後継者"である涼香が必要だった。

所詮(しょせん)、英智にとっては機械的に考えただけ。つまり如何(いか)に楽に利益を得られるかを考えただけであって、涼香に恋愛感情など万に一つもなかった。

｢さて…そろそろ行こうかな｣

そう言って棚に書類を直した彼は、独り正門に向かった。

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漢字、説明等が多くてすみませんm(_ _)m

これからも増えて来るかもしれませんが、読みにくい場合はご指摘お願い致します。