Symphony【病系】【短編集】

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レコード会社の方々を見送り、会議室に残されたのはメンバー達だけ




「 …みんな、ごめんなさい 」

そんなメンバーに向け改めて頭を下げる



「 ころちゃん最近遅刻多くないですか？ 」

「 、ごめん 」


会議中も目を合わせてくれなかったし、るぅとくんの妥当なイライラが伝わってくる





「 まぁまぁ、どうせ遅くまで作業してたんでしょ？ 」


さとみくんがフォローするような言葉を掛けてくれるけどるぅとくんの怒ったような表情は変わらない




「 僕だって、昨日…なんなら朝まで作業してましたよ 」

「 ほんとにごめん… 」


ごめん。ごめん…と謝りながら、段々と足が震えフラフラしてきたのが分かった





「 …みんな忙しいのは一緒なんですから…… 」


((ｶﾞﾀﾝｯ

と、るぅとくんが何かを言いかけた途端に、足の力が抜けその場にしゃがみこんでしまった






「 ころちゃん、？大丈夫！？ 」


直ぐに駆け寄ってきてくれた莉犬くん

会議室の空気が一瞬で澱んで、必死に今の僕がすべきことを考える



「 …ごめん、本当に……、 」


今起きている状況が分からなくて、僕の選択はこの謝罪を続けることだった

体は熱くて、目の前は白くて、このまま重力に逆らわず目を閉じて楽になりたい…なんて思考になるほど





「 ころん！？ 」

「 さとみくん、ころちゃん熱ある。多分結構高そう 」


莉犬くんとさとみくんの声がする

なんか2人の声とか…みんなが動き回っている足音とかが妙に心地よくて…


僕の背中あたりに回り込み、体をグッと支えられた

多分立たせて移動させようとしてるんだろうけど、ごめん僕もう1歩も歩ける体力残ってないや

支えられた安心感に、僕は遂に意識を手放した





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