第174話★呪いのように ページ14
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佐野万次郎side
森の中へ入り、木々の間を少し進んだところでオレは立ち止まった。
オレが立っている横の木に、小さな影が座り込んでいた。
万「……悪い子だな________A」
貴「……」
ブカブカのパーカー(オレがあげた)にフードを深く被ったAがいた。
万「気づいてたよ、オマエがいるの」
貴「…ごめんなさい…報告の後、気になって…」
万「結果どーであれ、稀咲は追放だ。オマエを拉致した半間ももういねーよ」
貴「……私まるで……万次郎君の強さを利用してるみたい」
万「?」
貴「いろんな事が起こりすぎて…万次郎君に申し訳なくて…
これじゃあ私、
膝に顔を埋めるAに、オレはしゃがんで頭を自信の方に引き寄せた。
万「同じじゃねえよ。AはAだ。
オレの強さは稀咲の為じゃねーよ。
東卍の為…そしてAの為だ」
貴「……じゃあ、私の強さは誰の為?」
万「うーん……オレの為?って言いたいけど、オレと皆んなの為、だよな」
ちゃんと、お互いの事がわかっている…
想いも気持ちも通じあっていると信じたAはオレの背に腕を回した。
オレも同じくAを抱き返す。
万「オレは嬉しいよ。Aがやっとオレに話したかった事を話してくれて。
混乱するってわかってて、心配してくれたんだよな?」
貴「その結果…東卍は元の100人に…」
万「卑怯なやり方で東卍をデカくしたくねーよ。
そんなやり方で東卍を誰もが平伏す組織になったら…弱い者いじめになっちまうだろ?」
貴「!」
万「…それに……オレの闇を受け止めてくれるのも、オレを輝かせるのはオマエだけだよ」
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そうだ…違う
ガキの頃から…いつからか、不思議とAを求めてる。
依存しているみたいに
万「…みんないなくなったら、帰ろ?」
貴「…うん」
…思えばオレ…なんでAと初めて会った時、こんなにAの事を求めているんだろうな。
Aを見ると、いろんな感情が湧いてくる
「大好き」 「愛しい」 「誰にも渡さない」「欲しい」
それがだんだんと……歪んでくる
…まるで '' 呪い''みたいに
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黒なっち(プロフ) - 香恋さん» コメントきてたぁぁぁぁぁ返信ごめんなさいぃぃぃコメントありがとうございます!!!!(´༎ຶོρ༎ຶོ`) (2023年2月15日 18時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - はぁー最高でした…すっっごく続きが気になります…!もう最後は泣きそうになっちゃいました( ; ; )このお話の夢主ちゃんがものすごく好きで、このお話のシリーズ1番好きです。イザナくんとの過去も気になります…!更新頑張ってください!! (2023年2月15日 16時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - 相変わらず原作沿いの中に自然に夢主ちゃんやオリジナルのお話入れ込むの流石です〜‼︎所々にあるギャグも笑えます!春千夜も出てきて嬉しかったし伏線かな〜?ってワクワクしました♪続き楽しみです!! (2023年1月8日 12時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
黒なっち(プロフ) - 香恋さん» 明けましておめでとうございます!2023年最初のコメントありがとうございます! (2023年1月3日 19時) (レス) id: da9851d8b5 (このIDを非表示/違反報告)
香恋 - 黒なっちさん明けましておめでとうございます‼︎12月バタバタでようやく来られました♡オリジナルのお話凄く良かったです…!!続き楽しみに待ってますね!これからも応援してます( ´ ▽ ` ) (2023年1月3日 18時) (レス) id: da7568f49d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒なっち | 作成日時:2022年11月26日 20時