桜よ歌え、舞え、美しく(葵螺旋城編)【ぬら孫・リクオ】第8章

番外編・七夕2 ページ4

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_____……雨が降った。








貴「(嘘…)」




子白「今日は中止かな…確か七夕に雨が降ることを催涙雨っていうんだっけ」



貴「(催涙雨って……織姫と彦星が天の川を渡れなくなくて流す涙なんだよね？)」




子白「そうだよ」









じゃあ……今夜は織姫と彦星は…会えないのかな。








子白「そういえばA、もう短冊に願い事を書いた？」



貴「(うえん、まだ)」




子白「日が変わる前に書いた方がいいよ」


貴「(うん…)」








豆腐小僧「お〜い子白ちょっと来てよー！」


子白「え？ボク？」






子白はテクテクと豆腐小僧さんの方まで歩いていき、二人は部屋から出ていった。






一人になった私は、何も書いていない短冊を見る。









貴「(…て言っても…願い事が思いつかない)」







悩んでいたら_____








リ「深刻な顔してんなぁ」




貴「！？」








リクオくんが後ろから抱きついてきた。



びっくりした…








貴《そんな顔してないよ》


リ「じゃあ何で短冊をずっと見てんだ？」




貴《……思いつかないの。願い事》







リ「思いつかない？」







リクオくんは短冊を掻っ攫うかのように取り上げた。






リ「本当に何も書いてねぇな……普通に何か願ったらいいじゃねえか」


貴《普通…？》





リ「ケーキがいっぱい食いたいとか、将来○○になりたいとかよ。そういうのを書けばいいんだよ」




貴「……」






ケーキ…ね…







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