冒険の傷痕:19 ページ21
今日は疲れたしそろそろ寝ようか、ということで寝ようと思ったのだが。
これは…
「…小さいね」
「これじゃ三人、いや二人も無理だな」
「完全なるおひとり様用…」
焚き木の傍に置いてあったテントがあまりにも小さすぎるため、火を囲んで審議することになった。
「ここはさ、やっぱり女子であるAが使った方がいいんじゃねぇの」
「いやいや。ここは勇者であるイレブンでしょ」
「いやいやいや。カミュには頼りっきりだから、テントでゆっくり休んでよ」
「「「……」」」
「……収集つかないな」
「しょうがない、ジャンケンしようか」
「勝った人がテントを使うってことにしよう」
「…勝っちゃったよ…」
「じゃあAがテント使うってことで。おやすみ!」
「おう、A。ゆっくり休めよ」
「ちょ、待って待って待って。申し訳ないけど、私狭い所苦手なんだ。だから…出来れば、お二人のどちらかに使って頂けないかなぁ…と」
雑魚寝は慣れてるからさ、と手を合わせて頭を下げれば、二人は顔を見合わせた。
「しょうがねぇな」
「カミュ、勝たないよ」
「普通は負けないよって言う所なんだけどな」
「「さーいしょはグー、ジャンケンポン!」」
カミュはパー。イレブンはチョキ。
「はい、イレブンの勝ち!おやすみ!」
「おやす…って、分かってるから押さないで!」
結局、無駄に長くなった審議は、イレブンがテントを使うということで収集がついた。
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千織(プロフ) - チロル/CHIROLさん» チロルさん、初めまして!有難いコメント、とても嬉しいです…!これからも精進していくので、見守って頂けたらと思います! (2018年11月3日 7時) (レス) id: 43a89afe6e (このIDを非表示/違反報告)
チロル/CHIROL - はじめまして!ドラクエファンなので、ドラクエの夢小説を書く人がいるのか!と驚き拝見させていただきました!掴みにくい世界感を表現されていて千織さんはすごいと思いました!これからもがんばってください! (2018年11月2日 22時) (レス) id: f7aec74604 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:千織 | 作成日時:2018年10月29日 20時