どうか【進撃の巨人】 (ページ48)

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どうか罪悪感ページ48

今日も今日とて

リヴァイ班は私の監視だ

今もこうして中庭にいる私に

エルドさんが声を掛けて

世間話をしている

どうやら私を外に出したくないらしく

少し早いが昼食を食堂で取ろうと誘ってきた

休日は今日でお終い

エルドさんは昨日も今日も姿を見ているけれど

家族の元へ顔くらいは出したのだろうか

…多分してないな

お、

『オルオさん』

これはちょうど良い

『私を監視して下さい』

「はぁ！？」

良い反応をしたオルオさんを手招きし

吃驚した様子のエルドさんを見る

「帰って早く恋人に

愛を囁くなりキスをするなりしてきて下さい」

これはやられたと言うような

参ったような顔で礼を言った

「すまない…ありがとう

という事でオルオ頼んだぞ」

さっさと行けと舌打ち付きで送り出していたが

その顔は穏やかなものだった

「ガキ、いつから気付いてた」

『最初からですし』

皆さん優しいせいで

『罪悪感を抱えた皆さんと会話しても

あまり楽しくありませんでしたから』

何も言わないオルオさんの顔を覗き込み

杖で足をつついた

『私は食堂に行きます、オルオさんは

ペトラさんとグンタさんを呼んで来てください』

監視はまだ続けなくてはならないのだし

『バレたのですから何も背負わず

他愛のない話をしましょうそのほうが楽しいです』

その日の食堂では

時折笑い声が聞こえていた

笑い声の元にはあのリヴァイ班と

噂の彼女が居たという