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4話 ページ5

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結局険悪な雰囲気になり
逃げる様に部屋を出た。




こんな時、
同じ大学に相談できる
友達がいないのが残念だ。



仕方がないので、
美容師になった彩乃に
仕事終わってからでも
話しを聞いてもらおうと思い、
携帯を取り出した。




「(人1)?」



声の主を確認するのに顔を上げると
哲さんがいた。




『哲さん!大学で会うなんて、
珍しいですね?』



「そうだな。御幸は元気か?」




今、一番聞きたくない名前が出てきてしまい
思わず苦笑いしてしまった。




『元気ですよ?』




私の様子に気付いた哲さんは
なんかあったのか?
と、聞いてくれた。



「お昼、一緒にどうだ?
話しぐらい聞くぞ。」




『…あっ!はい。
じゃぁ、一緒してもいいですか?』





彩乃への連絡を辞めて、
携帯を鞄にしまい
哲さんと学食へと向った。








.








食事をとりながら、今朝の話しをすると
哲さんは意外にも
御幸の気持ちもわからなくはないな。
と、一也の肩を持つ答えが返ってきて、
驚いてしまった。




「やっとオフシーズンに入ったから、
(人1)との時間を少しでも長く
過ごしたいんじゃないのか?」



『…でも…言い方があると思います…』



優しい笑みを向けてくれる哲さんから
視線を落した。



「(人1)の気持ちも十分わかるが、
御幸は器用な奴じゃないからな。
素直に言えないんだろう。」



それは、(人1)が一番よく
知っているんじゃ無いのか?
といわれ、
時間がないのを理由にイラついて、
頭ごなしに無理!と言ってしまった事に
少しだけ後悔した。


休めない理由を説明したら、
ちゃんとわかってくれたかもしれない。




「今頃、きっと後悔してると思うぞ?」




そう言って優しい手つきで
頭を撫でてくれた。



『…今日、哲さんに会えて良かったです。
ありがとうございました!』



多分、まだぎこちないだろう笑顔を向けると
いつでも話しぐらいなら聞くぞ?
と、言ってくれた。




『ありがとうございます。』



「またな?」


『はい。』




そうして哲さんと別れ、
一也に謝ろうと思い
鞄から携帯を取り出した。



すると、L INEにメッセージが来ていて、
内容を確認すると
思わず笑ってしまった。






”今朝は、悪かった。
土曜、部屋見にいかね?”









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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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