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41話 ページ42

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結局お金を受け取ってもらえず、
仕方が無くデートを了承した。




シャワーを借り、
メイク直し程度に持ってきていた
化粧品で軽く化粧をして連れ出された。




デートと言うから
映画にでも行くのかと思っていたが、
連れてこられたのは
真田君の通う大学のグラウンド。




着替えてくるから
待っててと言われ
大人しく待っている私は
なんなんだろう…。





「A?!」




不意に名前を呼ばれ振り向くと、
目を点にしている倉持がいた。





『あっ…倉持。』




「お前、何してんだよ?!
つーか何でうちの大学にいんだよ?!」




眉間にしわを寄せ
なんだか怒っている様な様子で
私の方へとズカズカ近づいてくる。





『連れてこられた。』



「はぁ?」




聞かれたことに答えたつもりだったのだが、
倉持の眉間のシワは
取れないままだ。




「お前、今どこにいるんだよ?
自分の家に帰ってねぇんだろ?
彩乃の家にもいねぇって言うし!」




いったいどうしたと言うのだろう。
何で私が自分の部屋に帰っていないことを
倉持が知っているのか、
そんなことはわかりきっている。





『…一也か…。』




はぁー…
と、ため息をつくと
ため息をつきてぇのはこっちだ馬鹿!
と、頭を小突かれた。







「お前ら喧嘩でもしたのかよ?
御幸の奴、相当落ちてんぞ?」





多分、一也のことだから
詳しい話しなんてしてないのだろう。
私の行きそうなところを
片っ端から探して
倉持にも連絡をしたってところだろう。





そろそろ実家にも現れそうだな…。







『…喧嘩ってか、別れた。』





「はぁ?!?!」





私のセリフに
かなり大きな声を上げた倉持。
二日酔いの私の頭によく響く…。





「何が理由かわかんねぇけど、
早く戻れよな?めんどくせぇ〜。」




『…戻らないし。』




「何意地張ってんだよ…」





もう、呆れた様に言われ気分が悪い。






『一也なら、私なんかより
綺麗でスタイルのいい子が
すぐ現れるでしょ…』




プイッと顔を背け
自分で言っていて
一也に彼女ができることが辛くなり
下唇を噛み締めた。





「ったく!で?今どこにいんだよ?」









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メグ(プロフ) - もちろん待ちますとも〜!(o ̄∇ ̄o)(笑) (2015年2月6日 21時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - 愛さん» 私なんかの話で、涙なんて…(>_<)勿体無い!!もったいないですー!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
りせママ(プロフ) - メグさん» ほんとにもう少しだけ、真田君にお付き合い願います(>_<)彼も、頑張らせるんで( ̄▽ ̄)wwお待ちをー!!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 12304ceda7 (このIDを非表示/違反報告)
- 何だか切ない気持ちでいっぱいになり涙がっ…!!  これからの展開がドキドキです!! (2015年2月6日 21時) (レス) id: 6e2b9a18c0 (このIDを非表示/違反報告)
メグ(プロフ) - りせママさん» どんな展開に持ってくるのかめっちゃ楽しみデス+゚。*(*´∀`*)*。゚+ 真田もスキだけど…やはり御幸とのイチャコラが(笑)アホですいません(笑) (2015年2月6日 20時) (レス) id: 984dfe7c01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りせママ | 作成日時:2014年12月1日 20時

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