【ツイステ】オクタヴィネルの元寮長

Episode19 かくしごと ページ20

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フロイドの俺を見てくる目がいつもと違う。


フロイドは、今の俺を仲間として見ていない気がして、ジェイドは、いつも通り何を考えてるか分からない笑顔で、アズールは第三者目線にいるって感じ。



あー、お前ら本当にわかりやすい。



俺が邪魔みてぇだな。

だったら上げて落とすようなことしないで、はっきり言えばいい。もう慣れっこだから、驚いたり傷つくこともねェ。




『なんなんだよ』



フロイド ｢ん〜。俺たちが言いてぇのは、明日からAを敵にしてもいい？って話｣



『……敵？』



アズール ｢この意味、お分かりですか？｣



『ハッ、何となく察せるぜ。で？何が言いたいんだ』



ジェイド ｢ハーツラビュル寮長が1年生に決闘で負けましたよね。そして今は、赤い髪の小さな方が寮長になっている｣



フロイド ｢そん時に考えたんだけどさ〜。俺ねぇ、今のオクタヴィネル寮がつまんねーって思ったの｣




フロイドの言葉を聞いた時、俺の心は"不安"という文字から"興奮"に変わっていった。

コイツらが何を言いたいのか、ハッキリと分かった。だろうな、お前らも俺と同じことを考えてる。




『つまんねぇとは心外だなァ？前より面白くしてるつもりだ。何かいい案を進言してくれんなら採用するぜ』



アズール「進言はしません。他人の価値観や偏見や心を変えることは難しいことをよく知っています」



『じゃあ、どうやって現状変えんの。お前らのうち誰かを俺が副寮長にするか？1年じゃオクタ初だぜ』



アズール「いいえ、これに関しては譲れません。僕たちが、どれほど良い利害関係で結ばれていようとも。あなたは」









昔の"A・マイヤー"とは違います




なにかに囚われた人魚になっている









アズール「"Aさん"」




俺を"さん"付けで呼びやがった。意図的に遠ざけていたことを掘り起こされた気がして、何も耳に入ってこねェ。




アズール「この僕に、寮長の座を譲っていただけませんか？もちろん対価は………｣




アズールの表情は、悲しそうだった。


なんで、そんな目で俺を見てるんだ。




『裏切り、か』



アズール ｢貴方とは傷をつけ合いたくありません。僕の言うことを聞いてください｣



『………ハッ、1つ忘れてることがあるぜ』



アズール「なんです」



『俺は穏便にすませるタイプじゃねェよ。俺を負かせ。手も足も出せなくなるくれェにな』

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