私は普通の青春ができないらしい (ページ25)

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天国で待っててねページ25

どんどん顔が変わる。

それより何コイツ、有名な術師？

でも呪力は感じない。どういうこと？

ああ、なんかもう分身の術みたいな簡単な術式なら良かったのに。

｢4番゛竜…｢猪野さん！ダメ！｣｣

下がってって言ったじゃん！動くなって付け足さなきゃわかんない感じ？！

攻撃をしようとした瞬間猪野さんのマスクは取られ顔面を殴られる。

これ、私が勝てる相手じゃない。

｢構築・火炎球。｣

やっぱそうですよね当たりませんよね！！

手を銃の形にして火の弾を放つと、素手で止められる。

必死に私が練習した弾止めないでよ馬鹿！！！

｢ヤバいってなんでそんな強いのテコンドーでも習ってんの？｣

一瞬できた隙を付き猪野さんを肩に抱えると、容赦なく私を殴りに来るソイツ。

なんか話してよ私がひとりで話してるみたいじゃん。

｢て！い！う！か！どんどん外に押し出すのやめてもらえます！？落ちます落ちます落ちます！！｣

聞いてない感じ！？術式出して殴られないようにするので精一杯なんですよねワタシ、！

そんな外に押し出されたら落ちるっつーの！

相撲やってんじゃないんだよと突っ込みたくなる。

｢あ………ほらね言ったじゃんバカー！！！｣

次に受身を取ろうと足を1歩後ろに出せば、途端に傾く身体。

猪野さんを強く掴み、落ちないように固定する。

いや、私も落ちてんだけどね。

｢お父様お母さまおじいちゃんいま会いに行きます。｣

最期に見るのが猪野さんの顔面なんて、私。悔いしかないな………。