だって自分に攻撃するような態度を取られたら誰だって嫌でしょ？ (ページ8)

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七話〔関心のない親子〕ページ8

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『アンタを育てたのは誰だと思ってるの！？』

「わ、分かった…バイト増やすね」

偶然にも聞こえた会話の内容、それはあまり良いものではない。
会話からして麗花の母親だろう、娘に対し何の興味も示さない態度。

その言動に対し怒りも苛つきの感情も示さず、関心がない態度で溜息をつきその場から去っていった。

あの親子は、本当に

「似ているね？」

「！……君は確か、零の？」

「弟じゃないから」

不満そうに吐き捨てる麗花によく似た黒髪と赤目の凛月、あんずと同じクラスだったはずだ。

「それにしてもよく似てるね、興味がない関心がない親子って…暴力は振るってる親子は見ても全く関心がないのは早々いないんだけどね、逆に凄い」

「いや、違う…麗花は気付いてないだけだよ」

何にもない毎日に虚しく感じても、興味が出なくても無意識に傷が付いている。
何の疑いも何の暴言も吐かないのは、それほど義理堅く溜め込む人なんだ。

親に本当の姿を見せるのも、自分なりに信頼していると伝えたかったから

無意識に親の目を引こうと頑張っている

「何で分かるの？」

「昔、一度会っててね…そこは全く変わってないからね」

昔も無意識に引こうとしていた、けれどその行為をお金がないから辞めろと言われたから

初めて楽しく感じたものを…だから雨に打たれながら泣いていた。