巻ノ百五十五 ページ10
貴「家に帰ったら・・・カカシがいなくて。遅くなったから仕方ないって思ったんだけど」
カカシ「もしかして、不安になりました?」
優しくかけられた問いに頷くと肩を落とした。
貴「自分で早く帰るって言っといて私は守れないし、カカシに甘えてばっかで・・・私、カカシに何もっ──」
そこまで言って遮るように唇に触れた何か、目の前にはマスクを指で下ろしてカカシの口元まで見える。
目を大きくすると顔が赤くなる気がした。
カカシ「オレが長いことあなたを想ってたの知ってるでしょ、今さら離れませんし・・・離す気ないですから」
貴「カ、カシっ・・・」
初めてキスしたわけでもないのに胸の鼓動がはやくなる。
頬に手を添えられると額に唇を落とされる。
貴「っ・・・」
カカシ「Aの言動一つ一つがオレの事を想ってくれてる。ちゃんと伝わってますから、大切にしてもらってますよ」
目元を細めて笑うカカシ。優しく抱きしめられるとそれだけで心が満たされた。
貴「ありがとうっ。あと遅くなってごめんね」
カカシ「任務が重なったんでしょ?急いで帰ったのわかってますから。ほら、また髪が乱れてる」
昼間と同じように髪を整えるように撫でられるとカカシに手を伸ばして、指を絡ませると自身の頬に当てた。
貴「カカシと過ごす時間が減るのはイヤっ。でも、任務も半端にはしたくない。私は里も大切だから・・・」
カカシ「オレも考えたんですけど・・・」
私の顔をみているカカシはどこか真剣な顔。「どうしたの?」と首を傾げるとカカシは口を開いた。
カカシ「一緒に住みませんか?」
貴「えっ」
思ってもみなかった言葉に出てきた言葉はそれだけ。
少し照れた様子でカカシは話を続けていた。
カカシ「それならお互い忙しくても、無理に時間合わせる必要もないし。・・・Aが良かったらですけど」
数秒 顔を見つめた後、嬉しさに顔がふにゃりと綻ぶと押し倒すようにカカシに抱きついた。
貴「私もっ、一緒に住みたい」
カカシ「じゃあ決まりですね」
兄さんが結婚してから、私は一人暮らしだった。
心配する兄さんを安心させる為に平気を装っていたが、やはり一人は寂しかった。
これでミナト兄さんも安心してくれるかな。
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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください(๑˙꒳˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)
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