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巻ノ百五十四 ページ9

私がカカシの拠り所になれたら、なんて思ってたけど 違うな。カカシが私の拠り所になってくれてたんだ。

私の方がカカシのこと、すごく・・・好きになってたんだ。


いるのが当たり前になって自分の気持ちが霞んで見えなくなってた。

私がカカシに好きって最後に言ったのは、いったいいつだろう。カカシはいつも伝えてくれてたのに・・・。


カカシに会いたい、カカシに大好きって伝えたい。


貴「っぅ・・・っはぁ、カカシがいなと・・・やだなぁ」

ベッドに背を預けて上をむくと溢れそうになる涙を目に溜め込んで、我慢するように息を吐いた。


「──A?」

いつだってそう呼んでくれた、優しくて大好きな声。

「えっ」と声を漏らして声の方へ向くと姿を視界にとらえた瞬間、堪らず子どものように飛びついた。


貴「っ、カカシ・・・」

カカシ「っと、A?もしかして、泣いてます?」

私が勢いよく飛びついても一歩片足を下げるぐらいで、難なく受け止めてくれるカカシ。

背なんかとっくに私を追い越してるし、傍から見ればカカシの方が年上に見えるほど。


貴「泣いてないっ・・・ギリギリ泣いてないから」

カカシ「それは泣いてるに入るんじゃ。
まったく、あなたって人は・・・どうしたんですか?」

柔らかく微笑んだカカシは簡単に私を抱き上げると、片腕に乗せて目に溜まる涙を指で拭った。

その笑顔が眩しくてカカシの首に腕を絡ませると涙を堪えながら、顔を真っ直ぐに見つめた。

貴「私、カカシのこと好きっ。大好きだよ」

カカシ「っ・・・いきなり、どうしたんです」


貴「私、里の皆が家族って言いながら 一番大切な人を疎かにしてた。私、自分のことばっかりで・・・」

カカシ「なんでそんなことを・・・さっきからあなたらしくない。誰かに何か言われたんですか?」


静かに首を振ると「だけど」と震える声で言葉を続けた。

貴「離れたくない。カカシ、どこにもいかないで・・・っ」


一瞬顔を綻ばせたカカシは優しい目で私を見ると、ベッドに私を下ろして手を握った。

カカシ「オレもAのこと好きですよ。今もこれからも離れる気はないですし、どこにもいきません」

貴「ホント・・・?私に愛想尽かしたんじゃないの」


カカシ「!なわけないでしょ。何故そんなことを・・・」

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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