巻ノ百七十五 ページ30
五大国の一つに数えられる「風の国」と呼ばれる国に存在する忍の隠れ里。ここは風影が長として治めている。
砂の地に足を踏み入れたが建物はまだ見えてこない。砂漠から半日ほど走った頃だろうか、漸く入口に人影が見えてくる。
「止まれ!」
「その額当て、木の葉の忍か?」
貴「はい。木の葉隠れの里 波風A、火影様より書状を預かってきた。ここに書状がある」
懐から取り出して書状を持っているのを見せれば、見張り役の門番は頷く。
「ならば預かろう」
貴「いや、砂隠れの風影様に直接渡すようにとの命を受けている。風影様へお目通り願いたい」
少し考える素振りを見せた門番は一人残り、一人は連絡をとっているようだ。
「連絡をとっている。しばし待たれよ」
木の葉と砂も、もう少し友好的な関係を築ければ良いのだけど。それにはまだ時間が必要そうね。
許可がおり、砂隠れの里に足を踏み入れた。
案内役で出迎えたのは砂の忍 バキ。
何度か砂に来た時にもバキが対応してくれた事がある。
しかしこの空気、探られるのを警戒しているか・・・。
バキ「木の葉の夜叉、あなたが来るのは・・・何度目ですかね。私はその度に手に汗をかくような気分ですよ」
貴「同盟を組む時にも来ましたが、手の指で数えれる程ですよ。それに、私は敵ではなく客人。ご安心を・・・」
風影のいる部屋に通じる通路を歩いていると、その先にいる気配に足を止めて目を細めた。
貴「ただそのまた逆も然り。あなた方次第ですよ」
バキ「・・・勿論、心得ています。二人共、出てきなさい。
この方は、木の葉の大事なお客様だ」
一人は翡翠色の瞳に四つ結びの砂色の髪が特徴的なくノ一。
もう一人は人形劇の黒子のような黒衣を纏っており、隈取のような紫色のラインが引かれたメイクをしている。
どちらも15、6歳ぐらいか。ナルトより少し歳が上そうね。
バキ「ウチの下忍、テマリとカンクロウです。
風影様の子にあたります」
貴「あぁ・・・風影様の」
男の子の方はメイクでよくわからないが、確かに風影の面影がみえる気もする。
貴「初めましてね。私は木の葉の波風A。
今日は中忍試験の件で話をしに来たの」
カンク「・・・あんたが木の葉の夜叉?有名な奴じゃん」
テマリ「!カンクロウ、初対面で失礼だ。ちゃんと挨拶しな」
貴「いいわよ、気にしないで。
ン?確か、風影様にはもう一人いたはずですよね?」
バキ「・・・えぇ、我愛羅の事ですね」
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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください(๑˙꒳˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)
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