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巻ノ百七十三 ページ28

私に向かって謝ってくれると、目元を腕でゴシゴシと擦り、鼻をズルズルっとすする音が聞こえてくる。

目元を細めて微笑むと、目を擦る手に触れた。

貴「目、赤くなっちゃう」

ナルト「ンっ・・・A姉ちゃ・・・」


指先でそっと拭うと「なに?」と優しく首を僅かに傾けた。

ナルト「また・・・一楽、一緒に行ってくれってばよ」

貴「うんっ。約束、何度でも行くよ。
ナルト、ありがとう」


ナルト「ハハッ・・・なんで、A姉ちゃんが礼を言ってんだってばよ。変な姉ちゃんだな」

貴「フフっ、そうかな?」


笑顔で笑うナルト。くしゃっと頭を撫でて、カップ麺の空が散乱する台所へと立った。

貴「ナルト、またカップ麺ばっか食べてたのね。
野菜も食べるように言ってるのに」

ナルト「げっ・・・」

貴「適当に作って冷蔵庫入れとくからね。姉ちゃんは明日から任務で里を離れるから、温めて食べるのよ」


ナルト「えっ!明日から姉ちゃんいないの!?」

貴「少しの間ね。また戻ってくるわよ」


ナルト「あぁなんだ、ビックリしたってばよ。
そうだ!オレ、明日からとうとう忍者で───」

嬉々とした様子で腰に飛びついてきたナルト。視線を落として見ると口元を微笑ませながら話に頷いた。



ナルト、ありがとう。
私が側にいることを許してくれて。




───


捲れた布団をかけ直して、ナルトが寝たのを確認すると部屋を後にして帰路に着く。

家へ戻ると窓から明かりがもれているのがわかった。

貴「ただいま・・・?」



顔を覗き込ませるようにそっと入れば、部屋の奥から「おかえり」と声がする。

貴「カカシ、起きてたの。寝てて良かったのに」

カカシ「あなたの顔、見ときたかったので。
明日から任務でしばらく帰ってこないんでしょ?」


貴「あっ・・・それで、起きて。ふふっ」

カカシ「なに笑ってるんですか」


貴「いやー、愛されてるなって思って」

頬を緩ませて笑っているとカカシは少し目を大きくして、照れたのを隠すように頭を掻いた。

カカシ「あなたって人は、本当に・・・恥じらいがないというか」



貴「だってそうでしょ?にしても・・・あー、明日から少し寂しいなぁ。ちょっと補給させて」

カカシの腕を自分で動かして間に割込めば、カカシの胸の中に閉じこもって肩に顔を埋めた。

カカシ「ほら・・・すぐ、そういう事する」

貴「いや?」


カカシ「なわけないでしょ」

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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