巻ノ百七十 ページ25
ミズキは厳重施設へと送り、この件は静かに終わった。
そして私もこれまで通り火影補佐の仕事に没頭する。
依頼の受付や任務の報告を受ける三代目の元で、依頼された任務の振り分けや各班への任務の連絡をしていた。
書類を持ち、アカデミーを卒業した子らの忍者登録書をまとめていると元気な足音が響く。
眉をピクっと動かすと書類を三代目の前に置いて、建物の外へと瞬身で飛ぶと僅かな足場に立った。
ヒルゼン「・・・・・・」
この気配はナルト、忍者登録書を提出しに来たのね・・・。
ナルト「なかなかいい顔決まんなくってさ!それになるまで3時間もかかっちまって。いやー、でもさ!でもさ!アートっぽく決まったてーか・・・」
ヒルゼン「撮り直し」
ナルトの事だ、派手な顔で撮ったのだろう。
ただこの書類に関しては里の隠密性の高い、大切な書類。それでは受理がされないだろう。
腕を組み、ナルトが部屋から出るのを目を伏せて待っていた。
するとナルトの口から私の名が出たのが聞こえ、目を開けた。
ナルト「なあ、A姉ちゃんがどこにいるか知りたいんだってばよ。火影のじいちゃんなら知ってんだろ?」
ヒルゼン「・・・Aか。何故わしに?」
ナルト「だってさ、だってさ、姉ちゃんはじいちゃんといる事が多いだろ?・・・オレ、急に姉ちゃんと会えなくなっちまって」
ヒルゼン「ふむ・・・あやつは火影補佐じゃ。毎日、里内外問わず走り回っとる。なにせ忙しい身だからのう」
さすが三代目。なにか察してくれたのだろう、私がここにいることは言わないでいてくれている。
ナルト「火影補佐・・・火影のじいちゃんの側にいるってことは姉ちゃんはやっぱすげェんだな」
ヒルゼン「Aは自分のこと何も言っとらんのじゃな。
ナルト、何故Aを探しとるんじゃ?」
ナルト「・・・オレ、姉ちゃんにひどいこと言っちまったんだ。
だからA姉ちゃんに謝りたいんだってばよ」
貴「!・・・ナルト」
眉根を寄せて、拳を握り締めるとポツリと言葉が溢れた。
ヒルゼン「そうか、わかった。お前が探していたこと、Aにはワシから伝えておこう」
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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください(๑˙꒳˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)
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