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巻ノ百六十六 ページ21

木の枝を跳んで行く目の前のナルト。
いや、ナルトの姿をしたイルカと言う方が正しいだろう。

貴「私はナルトを探すために少し、離れる。
イルカ、本当にいいのね?ミズキを任せて」

イルカ「ハイ、ミズキはオレが引きつけます・・・!
A様はナルトのこと、お願いしますっ」


まるで・・・保護者のようだ。一教師がよく熱心に、ナルトに接してくれている。ナルトの事を知る人間にしては珍しいわね。

貴「・・・無理はするなよ」

イルカ「ハイっ」




───


イルカから別れてすぐ、木の枝の上で僅かに留まれば仙術チャクラを練るとナルトの居場所を感知する。

ナルトは・・・あっちか。
これは、今までになく不安定ね・・・ミズキの奴、喋ったか。


しかし、この状態はあまり良くないわね。術で抑えていた力が解放されるかもしれない・・・。

自力で封印を破り、九尾になる可能性も万一にもある。
その時は──。



ナルトがいる方向へと跳んでいけば、段々と距離は近づいていく。風を切るように感知した先目掛け、木々を跳んだ。

ナルトが視界に映ると木を蹴り返して引き返す。空中で回転して、地面に着地するとナルトの目が大きく見開いた。

ナルト「!ねえちゃ・・・」

貴「しっ。声、抑えて・・・」


ナルトの口元を手で押えると、木の向こうに感じる二人の気配。イルカとミズキだ、ちょうど対峙しているようだ。

ミズキ「ククク・・・親の仇にまで化けてまであいつを庇って何になる」

イルカ「お前みたいなバカ野郎に巻物は渡さない」


よかった、ナルトにはまだ気づいてなさそう。
ただ・・・イルカは限界そうね。


二人からナルトに目線を下げると、「静かにね」と言いながら口元から手を僅かに浮かせた。

すると手に感じる小さな痛み。手を叩かれたようだ。

貴「ナルト・・・」

ナルト「A姉ちゃんも・・・知ってたんだろっ。オレがバケ狐だって。姉ちゃんもオレを騙してたんだな・・・!」


ナルトからすれば里のみんなと一緒に騙してたように見えても仕方ない。私はナルトを傷つけたのだ。

私では、ナルトのショックは計り知れないだろう。


貴「うん・・・全部、知ってた。
私は、あの掟を承認した側の人間だから」

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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