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巻ノ百六十二 ページ17

ブランコの前まで来ると足音に気づいたのか、顔を上げたナルト。暗くて悲しい顔、胸が締め付けられるようだ。

ナルト「!A姉ちゃん、なんでここにいんだ・・・?」

貴「仕事で少し来ててね。試験の結果、聞いたよ」


ナルト「オレ・・・卒業、したかったんだ。
でも・・・不合格だってよ」

ナルトの前でしゃがみ、下から覗くように目線を合わせるとナルトの手を取った。

貴「そっか。・・・それは悔しかったね、早く一人前の忍になりたいよね」


額当てのない頭をクシャっと撫でると、頬に手を当てた。

貴「でも急がなくてもいいんだよ。私は、ずっと待ってる。ナルトが忍になるのを、一緒に任務ができるのを」

ナルト「姉ちゃん・・・」


暗い表情は消えない。それほどショックなのだろう。

ナルト「でも、何でもできる姉ちゃんには・・・オレの気持ちなんかわからないってばよ」


ブランコから降りたナルトは、私から目を逸らすとそのまま行ってしまった。

膝に手を当てて立ち上がるとナルトの姿が見えなくなるまで、静かに見送った。

ヒルゼン「イルカよ、後で話がある」

イルカ「はい・・・」



貴「・・・・・・」

視線を少し動かすと目元を細めた。

ミズキか・・・あっちは、ナルトが行った方向だけど。



ヒルゼン「A、そろそろ戻るぞ」

貴「わかりました。では、アカデミーの先生方に挨拶をして参ります。三代目は先に・・・」


三代目の横を通り過ぎようとすると三代目は帽子のツバに手を触れた。

ヒルゼン「Aよ・・・今までも わしに隠れ、ナルトに接触しておるな?」

貴「・・・何のことでしょう。私が昔から里の者との交流を続けているのは、ご存知のこと。彼もその中の一人ですよ」


ヒルゼン「そうか。相変わらず、お前は口が上手いのう」

貴「それも、ご存知でしょう?」


顔だけを振り返らせ、口角を引き上げると三代目は子どものイタズラを見るように息を吐きながら微笑んだ。

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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