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巻ノ百六十一 ページ16

試験管はイルカとミズキ。目の前の机には合格した者に与えられる額当てが並べられている。

試験場になる教室にナルトが入ると窓に近づいた。


ナルト「分身の術!!」

煙の中から出てきたのは、既にヘロヘロになって倒れている分身、一人。

なるほど・・・あれは、チャクラコントロールが上手くできていないわね。

九尾の膨大なチャクラもあるナルトには尚更難しいだろう。まあ、不器用ってのもありそうだけど・・・。


ナルト「!」

イルカ「・・・・」

ナルトとイルカは数秒見つめ合い、合否が決められた。


イルカ「失格!!」


ミズキ「イルカ先生・・・彼は、もう三度目ですし一応分身はできてます。合格にしてあげても」

イルカ「ミズキ先生が何と言おうとダメです!皆、三人には分身してる。しかし、ナルトの場合はたった一人・・・しかも足手まといを増やしてるだけです。合格とは認められない」


悔しそうなナルトの表情。
しかし、イルカの言うことは正しい。

忍になれば、危険なことも増えてくる。同情だけで合格にしても、ナルトのためにはならない。



試験が終われば、アカデミーの入口では保護者と子どもが喜び合っている。

貴「!三代目、来られたのですか」

ヒルゼン「ああ。他の用事が思いの他、早く済んだから様子を見に来たんじゃ」

貴「そうですか。・・・結果はご覧の通りです。三代目はどうぞ、卒業する子たちに声をかけてやって下さい」


「良くやった!さすがオレの子だ!」

「これで一人前だね、オレ達!」

「卒業おめでとう!今夜はママ、ごちそう作るね」


その中で一人、ナルトは木陰の下にあるブランコに腰を落とし静かに揺られていた。

「ねえ、あの子・・・・」

「例の子よ、一人だけ落ちたらしいわ!
フン、いい気味だわ・・・」


「あんなのが忍になったら大変よ、だって本当はあの子・・・」

「ちょっとそれより先は禁句よ」

ナルトに冷たい目を向けて、コソコソと会話をする保護者。それはナルトにも伝わってしまうだろう。


貴「それ以上はやめときなさい」

「A様!すみません、しかしあの子は・・・」


貴「誰であろうと、みなが里の大切な子よ。子どもたちも見ている。みっともない姿を見せるのは良くないわ」

バツが悪そうに頭を下げた母親たちは子どもを連れて下がっていく。ブランコに目を向けると足を進めた。

ヒルゼン「!あやつ・・・」

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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください‎(๑˙꒳​˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白花 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2023年8月6日 20時

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