巻ノ百五十九 ページ14
貴「三代目、巻物と筆をご用意しました。あと必要かと思い、こちらの書物も置いておきます」
頼まれていた物を持って火影室に入れば、壁に板を立てかけて巻物を広げる。
墨を用意すると筆も置いてセットしておく。
ヒルゼン「あぁ、ご苦労。そうじゃ、今度のアカデミーの視察の件はどうなっておる」
貴「明日、卒業試験の日に伺う事になっています。保護者も来るみたいなので、混乱を避けるため私が火影代理としてが行って参ります」
ヒルゼン「そうか。ちょうどナルトも試験を受ける日じゃな。口外する事ないか、里の大人たちの様子も見張っておけ」
貴「ハイっ」
筆を手に持ち、煙管を口に咥えながら巻物に走らせる三代目。するとドタバタと廊下から足音が響いてくる。
「火影様!!」
慌ただしく入る忍の様子を見て何となく勘づく三代目。
ヒルゼン「なんじゃ、またナルトの奴が何かしでかしでもしたか?」
それだけ、ここ最近ナルトのいたずらは頻発していたのだ。しかしこの慌てよう、いつもと少し違う気が・・・。
「はい!ナルトの奴、歴代火影様たちの顔岩に落書きを!!」
「しかも今度はペンキです!」
貴「おぉー、やるじゃない」
ヒルゼン「Aっ」
報告を受けて喜ぶ私、名を呼ばれるとそーっと目線を外して静かに目を伏せた。
貴「すみません、つい・・・」
ヒルゼン「ふー・・・」
筆を下ろすと「やれやれ」といった表情で立ち上がる三代目。火影の帽子を差し出せば、火影低の屋上へと向かう。
「コラー!!いたずらばっかりしやがって!」
「なんちゅー、バチ当たりな!」
「見てみろよ、あれ!」
既に忍が集まり、火影岩に向かって口々に声を上げた。
正式には火影岩のとこに紐でぶら下がるナルトにだ。
ナルト「バーカ!うっせんだってばよ!! お前らさ!お前らさ!こんな卑劣なことできねーだろ!だがオレはできる!オレはスゴい!」
ヒルゼン「おー、おー!やってくれとるのォ、あのバカ。ワシの顔にまで」
貴「あー、なるほど。確かにコレは大きくでたわね。
ははっ、きれいに渦もかいて・・・上手い、上手いっ」
ヒルゼン「まったく・・・A、その嬉しそうに見るのを少しは止めんか。寛容にもほどがある」
「あ、火影様とA様だ!」
「三代目、A様、申し訳ありません」
ヒルゼン「お!イルカか・・・」
イルカ「何やってんだ、授業中だぞ!早く降りてこい!バカものー!!!」
ナルト「やべ!イルカ先生だ」
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白花(プロフ) - わわさんさん» そう言っていただけて嬉しいです!ぜひ、これからもよろしくお願いします😊ありがとうございました💗 (9月18日 11時) (レス) @page18 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
わわさん - 好きな作品でしかも好きな設定だったので一気見しちゃいました!✨️✨続きが楽しみで仕方ないです!!! 更新待ってます (9月10日 23時) (レス) id: 2393d5040c (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - めぐみさん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!クシナとミナト、しばらく出せないと思うと寂しいです😭ようやくナルトたちと関わってきますので、お楽しみに☆ (8月15日 21時) (レス) @page14 id: f936ecd47d (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 久々に一気読みするほどどハマりしました!クシナとミナトのあの名シーンは感動ものですね、、、続き、楽しみにしてます!更新頑張ってください(๑˙꒳˙๑)و (8月15日 14時) (レス) id: 206425900b (このIDを非表示/違反報告)
白花(プロフ) - 舞さん» ありがとうございます!見ていただいて嬉しいです☺︎︎ (8月10日 22時) (レス) id: 0948fc59e0 (このIDを非表示/違反報告)
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