木の葉の影「NARUTO」

巻ノ五 ページ6

貴「･･･くる」


ｵﾋﾞﾄ「火遁・豪火球の術！」

木々を燃やしながら林から大きな火球が私達に目掛けて飛んでくる。


火球を前にし、お互い横に逸れると木を上手く使って別の木の枝に膝をついた。

貴「へぇ、下忍でこの技を使うなんて･･･あの子、中々やるじゃない」


ﾐﾅﾄ「ただ、これで居場所がわかったね」

手裏剣を取り出したミナトはオビトがいる方角に飛ばした。


ｵﾋﾞﾄ「うわぁ〜･･･!!」

クナイを飛ばした先からオビトの叫び声が聞こえると軽やかに木の上を跳んで行く。

それを阻むようにクナイが飛んで来ると私達の足元に刺さり、煙を発しだした。


貴「！起爆札」

起爆札が爆発すると同時に爆風と共に後ろへ下がる。


ｵﾋﾞﾄ「リン！」

背後から飛んでくる手裏剣。

背に提げている大刀を引き抜いて兄さんの前に立てば、手裏剣を大刀で防いでいく。



ﾐﾅﾄ「なるほど、起爆札によって俺達を後方に誘ったって具合か」

貴「あの二人、最初にしては中々のチームワークね」



木を跳んで行き、オビトを見つけると木の上からタンッとオビトの前に下りる。

ｵﾋﾞﾄ「！A･･･先生っ」



貴「最初にしては上出来ね。
だけど接近しなきゃ鈴は取れないわよ」


クナイを手にしたオビトは私に向かって来る。

ニッと口角を上げると大刀を背に提げて、攻撃を防ぎながら後方に下がる。



ｵﾋﾞﾄ「っ、掠りすらしねぇ」

ある程度下がり、オビトの手首を腕で防ぐと回し蹴りを喰らわせてクナイを飛ばす。



すぐに手裏剣を手にしたオビトは私に向かって飛ばした。


クナイで防いだ手裏剣は地面に突き刺さり、オビトは肩で息をしている。

ｵﾋﾞﾄ「上忍ってのはホントみてーだな」



貴「はぁ、まだ疑ってたの･･･？｣

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