巻ノ四 ページ5
カカシ「遅いぞ、オビト」
ミナト「やっと来たね、君がオビトか」
リン「待ってたよ」
遅れてやってきたのはゴーグルをつけた少年、この班の最後の一人だ。
下忍資料によればこの子がうちはオビト、木の葉隠れの最強血族・・・うちはの者ね。
オビトは肩で荒く息を繰り返すと呼吸を整えて一言。
オビト「ギリか」
カカシ「大遅刻だよ」
何というか、カカシとはまた違って正反対のような子ね・・・。
ミナト「今日から君の上司になるミナトだ、よろしく」
オビト「おう!」
グッと親指を立てて良い笑顔のオビト。
貴「私はA、よろしく」
オビト「ん?何だお前、新しく班に入ったのか?」
リン「オビト!違うわよっ、この人は──」
貴「リン、大丈夫よ。ありがとう。
言わなかった私も悪かったわね」
苦笑いのミナトに慌てているリン、そして肝心のオビトは頭の上にハテナを浮かべている。
貴「これでも私は上忍。この班の補佐官で君の上司でもあるから。簡単に言うと副教官、君を指導する立場の人間。わかった?」
オビト「なっ、お前みたいな子どもが上忍・・・!?」
貴「・・・・」
眉をピクっと動かすとオビトに近づいて、額の前に指を構えれば強烈なデコピンを喰らわせる。
オビト「いッ!?」
カカシ「・・・オビト、今のはお前が悪い」
額を抑えて痛みに悶えるオビトを一瞥すると腰に手を当てため息を溢した。
ミナト「ともかく五人で最初の演習をやるよ」
リン「は、はい!」
ミナト「この演習は君達のチームワークを見るためだ」
この言葉にオビトとカカシはお互いを見合えば嫌そうに顔を歪めた。
なるほど、あの二人・・・。
リン「チームワーク?」
貴「やってもらうのはこれ」
チリンと音を鳴らす2つの鈴を取り出すと三人の前で揺らしてみせた。
〜*〜
私と兄さん、一人一つ鈴を腰に提げるとカカシ達を待ち構えた。
ミナト「よし、みんな上手く隠れたかな」
貴「・・・兄さん。この演習の目的を教えるなんてどういうこと?普通は気づかせるものでしょ?」
ミナト「普通はそうだろうね。Aが教官ならソレに気づかなければ落第ってとこかな?」
貴「えぇ。チームワークの大事さにも気づかない忍に任務を任せられない、自分の命は預けられないわ」
ミナト「Aの言ってる事も間違いじゃない、大事な事だ。だけど教官の数だけやり方もある。色々な事を見て学ぶといいよ、A」
貴「・・・ハイっ」
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HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» まだまだお話は続きます!続編でもどうぞよろしくお願いします。 (2017年1月16日 23時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 画像が上手く出来なかったのがその気持ちよくわかりますでも大丈夫ですよいくつでも送るのが出来ますので「木の葉の影」続編も頑張って下さいね! (2017年1月10日 9時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» 画像がうまく載れてなかったみたいです!すみません!許可がでしだい載せ直したいと思います。また描いてくださってすみません。コメントはいつでもどうぞ!いつも応援ありがとうございます! (2017年1月10日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - イラスト消えないうちに観てくれたら嬉しいと思ってますコメント機会あったら書いていいですか?ご迷惑かけてすみませんでした。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 夜分にすみませんイラスト紹介載せてありがとうございますイラスト観たら写真がなかったので今回は水性色鉛筆で使ってみましたが送り直しますねURL は「img@uranai. nosv. bbs /img / 」です間違ったらすみませんもしできなかったら名前だけ載せてOKですので。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
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