巻ノ三十 ページ37
貴「んー･･･ミナト兄さん、私一つ思うことがあるんだけどさ｣
ﾐﾅﾄ「ん、何だい？」
貴「今頃、オビトは頭抱えてるだろうな〜ってね。あの様子じゃ、きっと実技だけって思ってそうだし」
時計に目を向けて苦笑いを浮かべると頭を抱えるオビトの姿が思い浮かぶ。
今日は中忍試験の日、そろそろ一次試験が始まる。
試験監督によって問題は異なるが難易度は高め、筆記の内容だけでいえば相当なレベルのはず。
ﾐﾅﾄ「大丈夫だよ」
そう言って兄さんは私の頭に手をポンッと乗せて頷きながら笑顔をみせた。
貴「うんっ、そうだね｣
ﾐﾅﾄ「何だかAの中忍試験の時が懐かしいよ。君の事だから特に心配はしていなかったし、実際トップで合格していたけどね」
しみじみと懐かしむ兄さんは笑顔で私の頭を撫で続けている。
貴「･･･兄さん、まさかとは思うけど！私のこと子ども扱いしてない？」
ﾐﾅﾄ「オレから見たらAはまだまだ子どもだよ」
貴「そりゃあ私と兄さんは七つ離れてるけど。私が言うのも何だけど、そろそろ妹離れしてよね｣
ﾐﾅﾄ「ん〜、君は危なかっしいからね。一人暮らしも本当は心配なんだよ」
貴「危なかっしいって、忍の私に言う？まったくホントに･･･心配しすぎなんだから」
顔を上げて満面の笑みの兄さんが目に入るとため息を一つ吐いて肩に手を置いた。
貴「それにさ、いい加減クシナさんに結婚申し込んだら？ミナト兄さん」
ﾐﾅﾄ「なっ、A･･･!?」
顔を赤くしてあからさまに慌てふためく兄さんを見ると小さく笑ってみせた。
笑って出てきた涙を拭うと時間を確認して立て掛けていた大刀を背中に提げた。
貴「そろそろ一次試験も終わる頃だし、カカシ達のとこに行ってくるね〜｣
ﾐﾅﾄ「あ、こら･･･A！待っ──」
貴「いってきま〜す！」
〜＊〜
木や屋根の上を跳んで第一次試験会場に来てみれば3人の姿がみえてくる。
貴「カカシ、オビト、リン〜！」
ﾘﾝ「あっ、A先生！」
ｵﾋﾞﾄ「A先生！オレ、合格したんだぜ！」
ｶｶｼ「･･･補欠合格だろ」
貴「はいはい、ストップ。ケンカは後でねっ」
言い合いが始まりそうな雰囲気の2人の間に入るとリンに続きを促した。
ﾘﾝ「先生、私達3人とも一次試験合格したんです！」
貴「うんっ、よく頑張った！
君たちならできると信じていたよ」
そう言って３人の頭を撫でるとカカシは少し顔を逸らし、表情を隠した。
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ＨＡＮＡ ＭＯＮ(プロフ) - 猫裏人さん» まだまだお話は続きます！続編でもどうぞよろしくお願いします。 (2017年1月16日 23時) (
レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - ＨＡＮＡ ＭＯＮさん» 画像が上手く出来なかったのがその気持ちよくわかりますでも大丈夫ですよいくつでも送るのが出来ますので｢木の葉の影」続編も頑張って下さいね！ (2017年1月10日 9時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
ＨＡＮＡ ＭＯＮ(プロフ) - 猫裏人さん» 画像がうまく載れてなかったみたいです！すみません！許可がでしだい載せ直したいと思います。また描いてくださってすみません。コメントはいつでもどうぞ！いつも応援ありがとうございます！ (2017年1月10日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - イラスト消えないうちに観てくれたら嬉しいと思ってますコメント機会あったら書いていいですか？ご迷惑かけてすみませんでした。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - ＨＡＮＡ ＭＯＮさん» 夜分にすみませんイラスト紹介載せてありがとうございますイラスト観たら写真がなかったので今回は水性色鉛筆で使ってみましたが送り直しますねURL は｢img@uranai. nosv. bbs /img / 」です間違ったらすみませんもしできなかったら名前だけ載せてOKですので。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
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