巻ノ三十一 ページ32
カカシ「ベッドの角にあたるとこでしたよ。それといい加減 床に本とか巻物置くの止めたらどうですか」
片手で軽く受け止め、呆れたような表情のカカシに対してAは呑気に笑っている。
貴「ははっ、ゴメンね。助かったよカカシ。いやー、片付けなきゃって思うんだけどさ〜」
カカシ「で、洗濯物はいいんですか?」
貴「へ?あっ・・・よくない〜っ!」
カカシに言われて洗濯物の存在を思い出すと慌ててベランダに駆け込んで行く。
「やれやれ」とため息を吐くカカシをじーっと見つめるオビト。
その視線に気づいて視線を動かしてオビトを見ると、オビトは慌てて視線を逸らした。
カカシ「オビト、何か用?」
言うか迷っていたオビトは視線を僅かに逸らせば小さく頷くなり、カカシにこう尋ねた。
オビト「カカシ、お前って・・・もしかして A先生に好意もってるのか?」
二人きりの部屋に数秒の沈黙がながれる。
オビト「あ、いや・・・何となくカカシのA先生に対する雰囲気が違う気がしてよ」
カカシ「──オレは」
カカシの言葉を遮るようにベランダからAの声が聞こえてくる。
貴「カカシー、オビトー!悪いんだけど、どっちかちょっと手伝ってくれる〜?」
カカシ「まったく・・・」
カカシはベランダに向かおうとして立ち止まると振り返って微笑を浮かべた。
カカシ「さあ・・・どうだろうね」
オビト「!あ、おいっ。それって」
オビトに謎を残したカカシは振り返る事なくベランダへと足を踏み入れる。
カカシ「ったく、何してるんですか。自分まで濡れちゃってるじゃないですか、風邪引きますよ?」
貴「大丈夫、大丈夫!これでも私、体は丈夫な方──ハ・・・クシュっ」
カカシ「・・・何が大丈夫なんですか。洗濯はオレがしとくんでさっさと風呂にでも入ってきて下さいよ」
洗濯物を半分ずつ持った二人は部屋の中に入るとAはオビトを見て首を傾げた。
貴「あれ、オビトどうした?ぼーっとしてるけど」
オビト「えっ、いや・・・」
口ごもるオビトとは裏腹にカカシは冷静に答えた。
カカシ「コイツのことだ、きっと何でもないですよ」
「ふ〜ん」と不思議そうな顔で言いながらAは小首を傾げていた。
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HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» まだまだお話は続きます!続編でもどうぞよろしくお願いします。 (2017年1月16日 23時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 画像が上手く出来なかったのがその気持ちよくわかりますでも大丈夫ですよいくつでも送るのが出来ますので「木の葉の影」続編も頑張って下さいね! (2017年1月10日 9時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» 画像がうまく載れてなかったみたいです!すみません!許可がでしだい載せ直したいと思います。また描いてくださってすみません。コメントはいつでもどうぞ!いつも応援ありがとうございます! (2017年1月10日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - イラスト消えないうちに観てくれたら嬉しいと思ってますコメント機会あったら書いていいですか?ご迷惑かけてすみませんでした。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 夜分にすみませんイラスト紹介載せてありがとうございますイラスト観たら写真がなかったので今回は水性色鉛筆で使ってみましたが送り直しますねURL は「img@uranai. nosv. bbs /img / 」です間違ったらすみませんもしできなかったら名前だけ載せてOKですので。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
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