巻ノ三 ページ4
雲ひとつない青空、木の葉を照らす太陽に顔を向けると眩しさに手で影を作りながら目を細めた。
こんな天気の良い日は絶好なお昼寝日和だと言えよう。
貴「んーっ、こんなにいい天気だとお日様の下で気持ちよく眠れそうだ〜」
腕を伸ばして息を吐きながら肩の力を抜いていると不意に名前を呼ばれた。
ミナト「ほらお昼寝は後にして、行くよ。今日は担当する下忍との顔合わせなんだからね」
貴「わかってるよ〜。どうせお昼寝する時間はないってことぐらい」
ミナト「キミって子は」
たわいもない話をしながら演習場に足を踏み入れると既に二人の下忍が待っていた。
私と背丈がさほど変わらない女の子と男の子・・・班の人数は三人のはずだが、一人まだ来てないようす。
女の子は私達に気がつくと小さく声を漏らして姿勢が先程よりぴしっと伸びた。
ミナト「待たせちゃったかな」
「いえ、まだ時間になってないので!」
「来てない奴もいるしな・・・」
ミナト「そうみたいだね。じゃあ先に自己紹介でもしながら待ってようか」
貴「そうだね。それじゃあ、そこの女の子の君から順番にしようか」
私に視線を集中させていた二人、彼女は一瞬遅れて反応すると慌ててペコリと頭を下げた。
リン「ハ、ハイっ!えっと・・・あのっ。のはらリンです、よろしくお願いします!」
カカシ「・・・はたけカカシ」
明るくハキハキと元気なリンとは反対に必要最低限以外の反応を見せないカカシ。
口元を覆ったマスクで表情は読み取りずらいが・・・瞳に何の感情も宿してない。
この子が、あの問題のはたけカカシ・・・。
ミナト「次は俺達だね。君達の上司になるミナトだよ。よろしくね」
貴「同じく君達の上司であり補佐官のA。副教官って考えてくれたらいいわ。基本はミナトの補佐だけど、私も遠慮なく指導していくからよろしくね」
リン「!やっぱり先生だったんですね」
貴「こう見えてミナトと同じ上忍だからね。見た目で判断しちゃダメよ?」
カカシ「っ、上忍・・・!?」
少し目を見開いたカカシは信じられないといったように疑いの目で私を見てくる。
へぇ・・・愛想のない子なのかと思ったけど、こんな顔もするんだ。
ミナト「歳は若いけど実践での経験、知識、レベルの高い任務も数多くこなしてきてる。心配はいらないよ」
貴「これからミナトと私の二人を含め、この班で任務をこなしていくことになる。よろしくね」
リン「はいっ」
カカシ「・・・・」
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HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» まだまだお話は続きます!続編でもどうぞよろしくお願いします。 (2017年1月16日 23時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 画像が上手く出来なかったのがその気持ちよくわかりますでも大丈夫ですよいくつでも送るのが出来ますので「木の葉の影」続編も頑張って下さいね! (2017年1月10日 9時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
HANA MON(プロフ) - 猫裏人さん» 画像がうまく載れてなかったみたいです!すみません!許可がでしだい載せ直したいと思います。また描いてくださってすみません。コメントはいつでもどうぞ!いつも応援ありがとうございます! (2017年1月10日 0時) (レス) id: e385705f36 (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - イラスト消えないうちに観てくれたら嬉しいと思ってますコメント機会あったら書いていいですか?ご迷惑かけてすみませんでした。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
猫裏人 - HANA MONさん» 夜分にすみませんイラスト紹介載せてありがとうございますイラスト観たら写真がなかったので今回は水性色鉛筆で使ってみましたが送り直しますねURL は「img@uranai. nosv. bbs /img / 」です間違ったらすみませんもしできなかったら名前だけ載せてOKですので。 (2017年1月10日 0時) (レス) id: 041491251f (このIDを非表示/違反報告)
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