木の葉の影「NARUTO」

巻ノ十九 ページ20

敵の姿が見えてくると術式を貼ったクナイを敵の先に投げて避雷針の術を使う。

クナイが刺さった場所へと移動すればクナイを引き抜き、敵を足止めするため大刀を構えた。


貴「さあ、巻物を返してもらおうか」


止めなければ、カカシはきっと一人でもこの敵の集団を追っていただろう。巻物を奪い返さなければ、あの子は納得しない。

カカシを危険な場所に行かせるのを許すぐらいなら、私が取り返そう。


｢貴様、一人で我らの相手をするつもりか？」

次々に敵が周りを囲み始めると皆 武器を手に私を見据えている。どうやら、迎え撃つ気らしい。


貴「私一人で十分よ」

そう言葉を落として剣先を敵に向けるとクナイを手に構えた忍は合図と共に一斉に飛びかかった。

大刀を大きく一振すれば、飛びかかった敵は一掃され地面へと落ちていく。


貴「後ろから狙ったって無駄･･･」

背後から間合いに飛び込む敵の首を掴まえると木に押し付け、片手で印を組む。

貴「雷遁･雷竜の術｣


｢うわあぁあぁ〜ッ!!｣

体に巻き付くように雷の鎖が敵を縛り付ける。


多方面から迫ってくる忍の集団、印を組んで枝に手を当てると稲光が敵めがけて飛んでいく。

貴「雷遁･雷竜の舞っ」


雷を喰らった敵は感電すると同時に雷の鎖に動きを封じ込められ、地面に落ちていく。


貴「半分はやったか･･･」

木から飛び降り地面に着地すると頭上から敵がクナイを構えて飛び降りる。

大刀に雷遁系のチャクラを流し、雷を纏わせる。

貴「建布都(たけふつ)の大刀(たち)！」



大きく振り下ろすと地面には亀裂が入り、それと同時に雷が地面を伝い、敵は感電し、倒れる。

木の上から投げられたクナイ。
大刀を構えたがクナイには起爆札がついている。



後方に下がろうとすると敵のクナイは後ろから飛んできたクナイによって弾かれた。

｢もうこんなに倒してるとは･･･。さすがですね」

貴「カカシ･･･!?」

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