検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:29,299 hit

story 8 上杉side ページ9

駅前のクリスマスツリーでの待ち合わせ

「上杉〜!」

小塚たちと合流をして、残るは若武1人

「....ったく。あいつは何して..」


俺はその瞬間言葉を失った


「.....あ....や?」

俺は知らないうちに声を出していた


俺の視界に入っているのは神童先輩に笑いかける彩だった

誰が見ても、カップルにしか思えない


本当にお似合いだった

「上杉..?」


「なあ、黒木。あれって神童先輩だよな?」

恐る恐る聞いてみる


聞いてどうすんだよ
自分が傷つくだけじゃねぇかよ

「へぇ、神童先輩って彼女がいたんだね」


「....」

何にも言ねぇ

「....でもそれがどうしたの?深刻そうな顔して」


「別になんでもねぇよ」



「俺隣にいる女の子見たことあるよ。中学の時一緒だった。確か....立花彩って言ったかな」

「なに、上杉もしかして好きなの?」

黒木は冗談を言うようにクスクス笑った


“好き”?




そうか_________









俺は“立花彩”っていう女のことが好きなんだ


初めて気づいた


初めての感情



「....好き....か」


ここにいる全員がとんでもないと言った表情をした
当たり前だ。女嫌いの俺がそんなことを言ったら驚くに決まっている。

「..上杉?お前、まさか本当に」


「んなわけねーだろ」

俺は慌てて隠したものの、黒木には明らかにバレているだろう

「上杉、今日電話な」


小声で耳打ち

言うと思ったよ


でも、ダメだ
“好き”だって気づいても


もう彩は神童先輩の恋人で


俺が1番信頼する先輩の女

どうあがいたって、どう頑張ったって
俺には、あんな幸せそうな顔した彩を隣で見ることはできねぇ


もう、どうしたらいいんだよ

story 9→←story7



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (35 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
29人がお気に入り
設定タグ:探偵チームkz事件ノート , 恋愛 , 高校生   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

寧々奈(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。大変嬉しいです!これからも頑張ります!! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 超!面白いです!がんばってくださいね! (2019年5月8日 23時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
寧々奈(プロフ) - マリーさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!(^^) (2019年5月8日 19時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
寧々奈(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます! (2019年5月8日 19時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - すごく面白いです! 更新頑張ってください! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 9b8d10b961 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:寧々奈 | 作成日時:2019年4月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。