story 8 上杉side ページ9
駅前のクリスマスツリーでの待ち合わせ
「上杉〜!」
小塚たちと合流をして、残るは若武1人
「....ったく。あいつは何して..」
俺はその瞬間言葉を失った
「.....あ....や?」
俺は知らないうちに声を出していた
俺の視界に入っているのは神童先輩に笑いかける彩だった
誰が見ても、カップルにしか思えない
本当にお似合いだった
「上杉..?」
「なあ、黒木。あれって神童先輩だよな?」
恐る恐る聞いてみる
聞いてどうすんだよ
自分が傷つくだけじゃねぇかよ
「へぇ、神童先輩って彼女がいたんだね」
「....」
何にも言ねぇ
「....でもそれがどうしたの?深刻そうな顔して」
「別になんでもねぇよ」
「俺隣にいる女の子見たことあるよ。中学の時一緒だった。確か....立花彩って言ったかな」
「なに、上杉もしかして好きなの?」
黒木は冗談を言うようにクスクス笑った
“好き”?
そうか_________
俺は“立花彩”っていう女のことが好きなんだ
初めて気づいた
初めての感情
「....好き....か」
ここにいる全員がとんでもないと言った表情をした
当たり前だ。女嫌いの俺がそんなことを言ったら驚くに決まっている。
「..上杉?お前、まさか本当に」
「んなわけねーだろ」
俺は慌てて隠したものの、黒木には明らかにバレているだろう
「上杉、今日電話な」
小声で耳打ち
言うと思ったよ
でも、ダメだ
“好き”だって気づいても
もう彩は神童先輩の恋人で
俺が1番信頼する先輩の女
どうあがいたって、どう頑張ったって
俺には、あんな幸せそうな顔した彩を隣で見ることはできねぇ
もう、どうしたらいいんだよ
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寧々奈(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます。゚(゚´Д`゚)゚。大変嬉しいです!これからも頑張ります!! (2019年5月9日 18時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 超!面白いです!がんばってくださいね! (2019年5月8日 23時) (レス) id: cbcf733df5 (このIDを非表示/違反報告)
寧々奈(プロフ) - マリーさん» 嬉しいです!!ありがとうございます!(^^) (2019年5月8日 19時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
寧々奈(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます! (2019年5月8日 19時) (レス) id: 6027487ef3 (このIDを非表示/違反報告)
マリー - すごく面白いです! 更新頑張ってください! (2019年5月8日 1時) (レス) id: 9b8d10b961 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寧々奈 | 作成日時:2019年4月10日 19時