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未だドキドキする胸を押えていると、仕切りのカーテンがシャっと開く。
家入「お目覚めか?……てか胸なんて押えてどうした。」
『し、硝子さん…いや、何も無いですよ?』
ちょっと今回ばかりは危なかったです、とは言えない。
家入「…そう。まぁ体調の方は一見大丈夫そうだけど、念の為3日は休んで貰いたい所だな。」
『み、3日……………?』
3日も休まなければならないのか、こんなに元気なのに。
家入「アンタ一応特級に身体貫かれてんの忘れた?」
『あ……そう言えばそうでしたね…。』
傷跡は薄らと残ってはいるものの、痛みも後遺症も無い。
それ程宿儺の反転術式は精度が高いと言える。
流石呪いの王と言うべきか否か、怪しい所だが。
家入「今回だけは
そう言って硝子さんはまた1つ煙草を箱から取り出して火をつける。
『本当に煙草好きなんですね。』
家入「勤務中に吸うのが一番美味い。」
『うわ、硝子さんワルだな〜〜。』
くすくす、と互いの笑い声が交わる。
そうして他愛もない会話を硝子さんと重ねていき、気付けばもう夕方になっていた。
家入「…もうこんな時間か。…出来れば響を1人にさせたくは無いんだけど、中々難しくてね。」
『あ、いえ、お気になさらず!1人は慣れているので。』
ただでさえ寝不足気味な硝子さんを私の我儘で、
家入「何かあったらすぐ連絡するように。良いね?」
『はい、今日はありがとうございました。』
私は丁寧にぺこ、とお辞儀をしては硝子さんを見送る。
再度ベッドに腰掛ければ訪れる静寂に少し物足りなさを感じる。
『お腹空いたし、後で食堂にでも行ってみよ。』
その静けさを打ち壊すようにわざと思った事を声に出してみたけど、結果は何も変わらなかった。
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ad____cn(プロフ) - 茶柱タッタさん» ほんとですね、、。テストもちゃちゃっと祓えたら最高ですね( ' ~ ' )テストお疲れ様です(´。・ ・) (2021年5月19日 0時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - ad____cnさん» ぎゃぁぁぁ…労りの言葉ありがとうございます…。テストも呪術で祓えれば良いのになぁと思う今日この頃です…。 (2021年5月18日 16時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
ad____cn(プロフ) - コメント失礼します。 テスト勉強、お疲れ様です、いつも楽しくお話読ませてもらってます、めっっちゃ面白いです!! 更新して頂けるのはとても嬉しいですが、実生活の方を優先してもらって全然大丈夫ですからね、、無理ない程度に受験勉強等頑張ってください! (2021年5月11日 16時) (レス) id: 528facf778 (このIDを非表示/違反報告)
茶柱タッタ(プロフ) - シオンさん» うわっ、本当だ…ご指摘ありがとうございます…!再度治しましたがどうでしょうか… (2021年4月23日 15時) (レス) id: d106e7bebe (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 72話の文字化け治ってないですよ!! (2021年4月23日 13時) (レス) id: 98982630ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:茶柱タッタ | 作成日時:2021年3月3日 7時