21 関節、 ページ21
私は直ぐ様木製のベンチから飛び退き、驚かせた本人である五条はケタケタと腹を抱えて笑っている。
「お前の顔くっそおもしれぇww」
『笑うな！！殺す！！！』
手にしていた緑茶を握りしめながら五条を追いかけ回す。ぎゃーぎゃー騒ぎ立てていると、それを見ていた夏油が私の腕を引っ張った。
走行中にいきなり腕を持っていかれたため、私は体制を崩し、どてっと地面に座り込む。硬い地面に勢いよく落ちた私の尻は悲鳴を上げた。
『痛っっった！！！』
「おっとすまない、振り回していた緑茶が可哀想だと思って、引き止めてしまった」
『えっ私は？今地面に落とされた私は可哀想じゃないの……？』
困惑した私の顔を見て、夏油までクツクツと笑い出す。さて此奴、何処から禿げさせようか。
私が硝子に肩を貸して貰って立ち上がると、熱光を浴びせてくる太陽に夏油は目を細める。そして何を血迷ったか、先程まで私の所有物だったそれを口に運んだ。
『ちょ！？』
「ん………どうしたんだい？驚いた顔して」
『いや、なん………でもない』
………やっぱり呪術師っていうのは根本的に頭がおかしいのだろうか。それとも、私の脳が現代に追いついていないだけ？
呆然とその光景を見ていると、何を思ったか、五条は後少ししか残っていない緑茶を夏油から奪い取り、一滴残らず飲み干した。
「オ"ッエ"ーｯ、何だこれ！！まっっず！！」
「HAHA、悟はまだまだ子供だな」
「まじか傑よく飲めたな。この緑茶、苦味のレベルが億いってるわ」
私は二人のやり取りを呆然と見る。隣にいた硝子が慰めるように、ドンマイとでもいうように、ポンポンと軽く肩を叩いて去っていった。
やっぱり、今年の夏は暑いらしい。
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クリス(プロフ) - 面白いです〜ツンデレ五条最高！ (2021年11月2日 14時) (
レス) id: c781421ae5 (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - アズライト@pitterさん» ありがとうございます ; ; 申し訳ない気持ちでいっぱいですが、空き時間にちょっとでも更新できるよう頑張りますね！ (2021年7月24日 7時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
アズライト@pitter(プロフ) - 人生大事に、最優先に！また気が向いた時に更新してください！僕はいつまでも待っております！ (2021年7月24日 0時) (レス) id: a0f4e426d3 (このIDを非表示/違反報告)
ぱりぱり。(プロフ) - 水泳進化人さん» 温かいお言葉ありがとうございます ; ; 無理せずちょっとずつ更新、という形になるかと思いますが、夏が勝負なので受験勉強がんばりますね。 (2021年7月21日 18時) (レス) id: 6abb423506 (このIDを非表示/違反報告)
水泳進化人(プロフ) - 本当に忙しい時は、無理せず休んで下さいね！！？？ (2021年7月21日 17時) (レス) id: ddf2ca19b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱりぱり。 | 作成日時：2021年6月20日 12時
