＿＿2 ページ40
:
:
「話題になってるみたいっすねー」
スマホを弄りながらニノが苦笑気味に言う
……デジャブ
「なにがー？」
「アレっすよ、VS」
「VS？いつの？」
「この流れでいくと直近のだろうが、バカ」
「ちょ、酷くない？！リーダー！なんとか言ってよ！」
「んー…あーばちゃん、サプライズの意味分かってないかんねー」
「それとこれとは別っしょ！？」
いや、普通に聞くと別なんだろうけど
この場合
「話や場の空気を読めよ」ってやつだと思うよ
てかそうだろ絶対
「言っときますけど。サプライズという言葉の意味、では無いっすよ」
「へ？」
「あーばちゃん、おいらが言いたいのはね。サプライズしよっかー、って言ってたすぐ後にある意味サプライズな行動をとった事に対するその場の空気感的な？色んな意味での流れ的な？」
「なんかリーダーが笑顔で一息に言ってるのコワッ！」
俺的にはあの時の相葉くんにビックリだったよ
そりゃ、革靴作るのにサイズ必要だけどさ
不自然でもいいから、せめて店連れてこうぜ
測るのが素人でも大丈夫なのか？アレ
「んで、今回も聞こえてませんオーラ出してるJ的にはー？」
「………何がだよ」
観ていたコンサート映像を一旦止めて
3人の方を向くと
……まーたニヤニヤしやがって
「ほら、翔ちゃんってサプライズ好きじゃん？で、Jはする方だけど、されるのは嫌いだし」
「……まぁ、そうだけど」
「誕生日とかどうしてるのかなー？って」
「……聞いてどうすんだよ」
「「「好奇心☆」」」
「ウッザ」
なに3人で声揃えてんだよ
てかちゃんとダンスの振り起こし出来てるんだろうなぁ
特にそこのサプライズ無理解野郎
「翔ちゃんに聞けば早いんじゃない？」
「おい」
そうしようそうしよう、っておいちょっと待て
あの人、このぐらいのプライベート事は言うしッ
しかも相手がメンバーなら尚更ッ
と、ガチャッと音がして
その音に反応して全員が振り返る
「わりぃ、遅れ…おお、…俺そんな遅かったか？」
前の仕事で俺らより遅く来た話題の人物は
ササッと俺の向かいに座った
…相変わらずこういう時の動作が小動物っぽい
「いや、大丈夫。なんか飲む？」
「へ？あ、じゃあアイスラテお願いしますオカン」
「だからそれやめてって」
気に入ったのかなんなのか
時々思い出した様に言うんだよなぁ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 434人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：櫻華
| 作成日時：2018年10月12日 8時
